手入れのいらない庭木で目隠ししたいが、高木は大きくなり過ぎるし、低木は目隠しとして物足りないと悩んでいらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
そういう方におすすめなのが、手入れのいらない庭木の中木です。
中木は大きくなっても2~3mで、手入れいらずでも丈夫に育つ種類がたくさんあります。
この記事では、手入れのいらない庭木や目隠しに最適な中木の庭木について詳しく説明しています。また、おすすめの中木の庭木を15品種厳選していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
手入れのいらない庭木の特徴
手入れがいらず、目隠しとして活用できる庭木とはどのようなものか、それに適合する中木の庭木の特徴について紹介します。

手入れが必要ない庭木の条件
手入れが必要ない庭木の条件として、まず挙げられるのは病害虫に強いことです。
例えば、キンカンやトキワマンサクは、病害虫に強いので特別な防除の必要がありません。
成長速度が比較的遅いことも条件の一つで、早く成長する樹木は剪定が頻繁に必要になるため、手間が増えてしまいます。
アオキやナンテンは、成長が遅いことで知られており、剪定の必要性は低いです。
また、乾燥や暑さに強いことも大切で、具体的にはコニファー類やオリーブ類が該当します。
自然に樹形が整うことも条件として挙げることができます。
ツゲ類やコニファー類は、一定の樹形で大きくなるので、手間をかけずに美しさを維持できるのが特徴です。
これらの条件を考慮して選ぶことが、手入れのいらない庭木を選ぶ際の成功に繋がります。
目隠しに活用できる庭木のポイント
目隠し用に使える中木は、手頃なサイズ感とデザインを持ち、多くの家庭で人気を集めています。また、目隠しをするためには、高さや枝葉が密であることが大切です。
例えば、ドドナエアは密に葉を茂らせ、短期間で2メートル程度に成長して効果的な目隠しになります。
また、トキワマンサクも同様に繁茂しやすく、約1.5メートルの高さでコンパクトにまとまるのが特徴です。
さらに、常緑樹の多くは季節に関係なく葉を保つため、年間を通じてプライバシーを守ることができます。サザンカ(矮性)は花も楽しめる上に、しっかりとした目隠しを提供します。
このような低木を選ぶことで、美しさと実用性の両方を兼ね備えた庭作りが可能です。
しっかりとした目隠し効果を求めるならば、2種類以上の中木を組み合わせることも有効です。組み合わせによって、景観に変化を持たせることができ、より豊かな庭を演出します。
中木の庭木の特徴
手入れのいらない庭木の中木は、低メンテナンスでありながらプライバシーを確保する機能を果たしてくれるため、忙しい日常を過ごす方にとって大変便利な庭木です。
例えば、アベリアは年間を通じて葉が落ちず成長も早いので、すぐに目隠しと活用できるのが魅力です。また、耐寒性にも優れており、様々な環境でも育てやすいです。
キンカンも、目隠しとして人気のある手入れのいらない中木とされています。キンカンは常緑のフルーツ樹で、見た目の美しさとともに実を楽しめるのが持ち味です。
トキワマンサクは独特の花が特徴で、目隠しだけでなく、景観も向上させます。
シャリンバイは緑の葉に加えて、秋には紅葉するため、四季を通じて楽しむことができます。
オリーブ類は地中海の植物らしく、独特の美しさと香りがあり、手入れの手間も少ないため人気の中木です。
コニファー類は高さや幅のバリエーションが豊富で、様々なスペースにフィットさせることができます。
目隠しにおすすめの手入れのいらない庭木とは
目隠しにおすすめの手入れのいらない庭木の代表格である常緑樹の特徴とおすすめ例、中木の具体的な種類と活用方法を説明します。

目隠しに最適な常緑樹
常緑樹は、庭を美しく保ちながら、プライバシーを確保するのに最適です。四季を通じて葉を落とさないため、通年で目隠し効果があります。
目隠しに適した常緑樹には、一定の高さがあり、密度のある葉を持つものがおすすめです。例えば、ツツジ類やトキワマンサクは、成長が早く、比較的簡単に育てられるため人気があります。
これらの木は耐寒性もあり、地域を選ばず育てやすい特性を持っています。また、手入れが少なく、剪定を行わなくても自然に美しい形状を保てるのも魅力です。
さらに、シャリンバイやコニファー類も目隠し用の常緑樹として適しています。シャリンバイは密生した葉が特徴で、特に隣家との境界に植えるのに理想的です。
一方、コニファーの一種であるブルーアイスは、青みがかった葉色が魅力で、見た目にも美しい存在感を持ちながら目隠しとして活用できます。
これらの常緑樹を庭に取り入れることで、目隠し効果を得るだけでなく、自然な景観を楽しむことができます。
常緑樹のおすすめ例
中木の常緑樹は、目隠し効果がありつつも、圧迫感を与えない理想的なサイズです。
コニファー類は、手間がかからず自然な樹形のままコンパクトに育つため、非常に人気のある常緑樹です。特に、スカイロケットやトウヒ類は成長が早く、バランスの良い目隠しができます。
トキワマンサクは、四季折々で美しい葉色の変化を楽しめる常緑樹です。秋には赤や黄色に色づき、成長速度は適度で手間もかかりません。
アオキも注目の常緑樹の中木で、低木として利用されることも多いですが、中木としても十分に活用できます。アオキの斑入りの品種は庭に明るさを加え、独特の存在感を放ちます。
目隠しをより効果的にするためには、庭木の配置にも工夫が必要です。
異なる種類の常緑樹を組み合わせたり、背の高い木と低い木をバランス良く配置したりすることで、自然な目隠しを作りだすことができます。
中木の具体的な種類
中木としてよく知られる品種は、成長が遅く手入れが簡単で、耐暑性や耐寒性に優れたものが多いのが特徴です。具体的には、カイズカイブキ、トキワマンサク、ニシキギ、シャリンバイなどが例として挙げられます。
カイズカイブキは、常緑性で成長が遅く、まっすぐな幹を持つため、目隠しとして使用するのに適しています。湿地や乾燥地でも育つため、土壌に対する適応力も高いです。
トキワマンサクは、高さは約1.5メートルから3メートル程度で、目隠しとして十分な高さを提供します。耐寒性もあるため、寒冷地でも安心して育てることができるのが大きな利点です。
ニシキギは、紅葉が美しい中木の一つで、独特な葉の形が視覚的にも楽しませてくれます。1.5メートルから3メートルの高さで成長し、特に秋には鮮やかな色彩が目を引きます。
シャリンバイは葉が硬くて耐候性も強いため、風や雨にも強い特性があります。生垣として使用する場合も、内側からの視線を遮りつつ、外側からの視認も防ぎます。
中木で目隠しを実現
中木は、庭のスペースを圧迫せずにプライバシーを守るのに役立ちます。特に、隣家との境界線に植えることで、圧迫感のない遮断を実現します。
中木を目隠しに利用する際のポイントには、まず樹形や葉の密度が重要です。葉が密集していると、全体的な視界を遮る効果が高まります。
また、常緑樹を選べば、四季を通じて安定した目隠しとなります。トキワマンサクやプリペットは、葉の密度が高く成長も早いため、手軽にプライバシーを確保できます。
季節による葉の変化が少ない常緑樹は、年中緑を保ち、美しい景観を作りだします。特にコニファー類は形が整っており、風に揺れる姿も美しいことから、目隠しとして非常に人気です。
中木を選ぶ際には、植栽するスペースの条件にも注意が必要です。日当たりや土壌の質により成長の仕方が異なるため、庭の環境に合わせた選定が求められます。
自宅の庭に最適な中木を見つけることで、手入れの手間を軽減しつつ、理想の空間を実現することができます。
手入れのいらない目隠しになる中木15選

中木は、庭を華やかに彩りながら、目隠しとしてプライバシーを守ることができる優れた庭木です。
最低限の手入れだけで丈夫に育ち、花や葉色が美しく人気となっている中木を、15種類厳選して紹介しますので参考にしてください。
アベリア

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 1~2m
・耐寒性 強い
・耐暑性 強い
・花色 白、ピンク
・開花時期 5月~初冬
アベリアは、手入れがほとんど不要という特性を持つため、忙しい方やガーデニング初心者におすすめです。また、年間を通じて美しい葉や花を楽しむことができます。
通常1~2mほど成長し、適度に広がることで良い目隠し効果をもたらします。成長の早さとボリューム感があるため、素早く緑の壁を作りだすことが可能です。
長い花期を持ち、夏から秋にかけてピンク色や白色の可憐な花を咲かせます。この花は香りも良いため、近くを通ると爽やかな香りが漂います。
病害虫にも強く、特別な対策を施さなくても健康に育ち、乾燥に対しても耐性があるのが特徴です。土壌についても、特に選ばないため、広い範囲の環境で育てやすいです。
アベリアは、ガーデニングの主役というよりは、背景として活用することをおすすめします。どんな種類のシンボルツリーにも合い、脇役として引き立ててくれるはずです。
キンカン

【基本情報】
・分類 庭木、果樹
・樹高 1.5~2m
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 白
・開花時期 7月~8月
キンカンは常緑で、四季を通じて緑の葉を保っており、非常に手入れが少なくて済む中木の庭木です。成長速度が遅く、形を保つために軽い剪定をする程度で大丈夫です。
果実である金柑は、とてもポピュラーで人気があります。香り高い甘酸っぱさが特徴で、ビタミンCを豊富に含んでいます。
キンカンを庭に植えることで、見た目の美しさだけでなく、実際に果実を収穫して楽しむことができるのも魅力の一つです。葉は美しい光沢を持ち、常に緑を保つことで庭に落ち着いた景観を提供します。
成長は比較的コンパクトで、2mほどの高さで落ち着きますので、小さな庭や限られたスペースでも安心して植えることができます。適度な密度と高さがあるため、効果的にプライバシーを守る環境を作りだすことが可能です。
キンカンは、その美しさと実用性から、手入れが簡単で目隠しになる中木として最適です。
ローズマリー

【基本情報】
・分類 庭木、花木、ハーブ
・樹高 0.3~2m(品種による)
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 青、白、ピンク、薄紫
・開花時期 11月~5月
ローズマリーは、南欧原産であるため、日本の温暖な気候にも適応しています。夏の暑い時期には涼しげな緑を提供し、冬には常緑の姿が庭の景観を保ちます。
品種によりますが、高さは2m程度に成長し、コンパクトながらもしっかりとした目隠し効果を持つ中木です。特に、つばさ状の形や下垂した枝が、柔らかな印象を庭に与えてくれるでしょう。
ローズマリーの花は、春から初夏にかけて淡い青紫色の花を咲かせ、観賞用として楽しむことができます。
手入れについては、特別な手間はいらず、水やりは基本的に乾燥気味に育てることで管理できます。
剪定も必要最低限で、葉の色や形を整える程度です。
このように、ローズマリーは目隠し効果を持ちながら、香りや観賞価値も兼ね備えた優れた庭木です。
ドドナエア

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 1~3m
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 ピンク
・開花時期 4月~5月
ドドナエアは、目隠しとして利用するのに最適な中木の一つです。常緑樹であり、四季を通じて美しい葉を楽しむことができるためです。
1m~3m程度まで成長し、適度な高さで目隠しとしての役割を果たします。ドドナエアの葉は光沢があり、深い緑色が特徴で、庭全体の雰囲気を引き締める効果も期待できるでしょう。
手入れに関しても非常に容易です。特に成長が早いわけではないため、年に2~3回の軽い剪定だけで十分です。
ドドナエアは、日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育てることが可能です。耐寒性もあり、厳しい冬の寒さにも耐えることができます。
また、肌触りが優しい葉のため、お子様やペットがいる家庭でも安心して植えることができるのも魅力です。
トキワマンサク

【基本情報】
・分類 庭木、常緑、花木
・樹高 2~3m(品種による)
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 白、ピンク
・開花時期 4月~5月上旬
トキワマンサクは、全国的に親しまれている中木の一種です。常緑樹であり、四季を通じて美しい緑色を保つため、目隠し効果は高いです。
トキワマンサクは比較的成長が早く、成木の高さは2m~3mに達し、庭での目隠しに最適です。
春に白や淡いピンクの花をつけることで知られていて、花は目を引く美しさを持っており、庭を華やかに彩る効果があります。
葉は光沢があり、存在感があるため、動きのある庭のアクセントにも最適です。
トキワマンサクは、湿気がある土地や日当たりの良い場所でも育成が可能で、条件を選ばずに育ちます。病害虫にも強く、特に手入れを必要としません。
このように、トキワマンサクは美しさと使いやすさを兼ね備えた庭木であり、目隠しとしての機能性も高いため、多くの家庭で活用されています。
シルバープリペット

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 1~3m
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 白
・開花時期 5月~6月
シルバープリペットは、手入れがほとんど不要で、目隠しに非常に適した常緑樹です。生育速度が速く、将来的に3mほどに成長するため、適度な高さでプライバシーを確保することができます。
銀色がかった緑色の光沢のある葉が特徴的で、風が吹くとその美しさが際立ちます。
植栽の際は、日当たりの良い場所を選ぶことが理想で、適度な水やりを行うことで、元気に育ってくれます。乾燥しすぎないように注意が必要ですが、降雨などの自然の水供給があれば問題ありません。
雑草や病害虫にも強く、特別な手入れをする必要がほとんどないです。剪定も必要ではありませんが、形を整えたい場合は春または秋に軽く剪定を行うことで、すっきりとした形に保つことができます。
シルバープリペットは周囲の草花や他の樹木と調和しやすく、花や実はあまり目立たないものの、目隠しとしての機能性と美しさを兼ね備えているといえます。
シャリンバイ

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 1~3m
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 白、ピンク
・開花時期 5月~6月
シャリンバイは、常緑性の中木として人気があり、特に目隠しとして利用されています。日本の温暖な気候に適応し、手入れが少なくてすむ庭木です。
独特の濃い緑色の葉を持ち、シンプルな形状が特長的です。成長は比較的ゆっくりで、放置しても形が崩れにくく、比較的直立した姿勢を保ちます。
1m~3mの高さにまで成長しますから、背の高いフェンスの代わりに、目隠しとして十分な役割を果たします。また、広がりも少なく、隣接したスペースに対しても配慮したサイズですので、小さな庭にも最適です。
シャリンバイの花期は短いですが、芳香を放つ白い花をつけるため、春になると庭に柔らかい印象を与えます。
水はけの良い土壌を好みますが、適応力が高いため、貧弱な土質でも成長可能きます。病害虫に対して強い抵抗力を持つことも特徴の一つです。
シャリンバイは、目隠しに使うだけではなく、生け垣として活用されることも多いです。これにより、隣家との境界を明確にしつつ、景観にも配慮した形でプライバシーを確保できます。
アオキ

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 1~3m
・耐寒性 やや弱い
・耐暑性 強い
・花色 紫茶色
・開花時期 3月~5月
常緑性のアオキは、四季を通じて葉を茂らせるため、目隠しとして非常に有効です。日本の気候に適した耐寒性も持ち、寒冷地でも育てやすいのが特徴です。
アオキは背丈が約1mか3mに成長し、密に葉を茂らせるため目隠し効果は高いです。最近では、特に斑入りのアオキの人気が高く、緑が少なくなりがちな冬の庭を彩ります。
アオキの手入れは非常に簡単で、剪定や肥料を与える必要がほとんどありません。乾燥や過湿に注意が必要ですが、土壌の水はけに気を付ければ、特別な手入れは不要です。
また、他の植物との相性が良いため、シンメトリーを意識したレイアウトにも適しています。他の常緑樹や低木との組み合わせで、多様なデザインを楽しむことができます。
このように、アオキは目隠しだけでなく、庭全体の景観において非常に多才な役割を果たします。
ナンテン

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 1~2m
・耐寒性 普通
・耐暑性 普通
・花色 白、淡いピンク
・開花時期 6月~7月
ナンテンは、成長が比較的遅い特性を持ち、日陰や乾燥した場所でも成育するため手間がかかりません。葉は繁茂しやすく、視界を遮る効果は高いです。
ナンテンにはいくつかの園芸品種があります。
例えば、キンシナンテンは葉が細く糸状になる品種で多くの変化があり、高さが低く成長が遅いです。シロナンテンは、果実は成熟しても赤くならず、やや黄味を帯びた白色になります。
育成条件も比較的寛容で、直射日光の下でも部分的な日陰でも育ち、土壌の種類を選ぶこともなく肥沃な土からや痩せた土壌まで適応可能です。
ナンテンは、効率的に目隠しの役割を果たしながら手間がかからず、適応力の高さが最大の魅力です。
フェイジョア

【基本情報】
・分類 庭木、果樹
・樹高 1.5~3m
・耐寒性 強い
・耐暑性 強い
・花色 白(赤いおしべ)
・開花時期 7月~8月
フェイジョアは、南米原産の常緑の中木で、特に目隠しとして人気があります。高さは約1.5mから3 mに達し、コンパクトな形状が目隠しに適しています。
比較的病害虫に強いため、薬剤を使用せずに育てることができるのもポイントです。
フェイジョアは濃い緑色の葉を持ち、春には美しい白と赤の花を咲かせるため、観賞価値は高いです。
果実は食用で甘酸っぱく、ジャムやデザートに利用されることが多いです。果実が成熟するのは秋でサイズは約5センチ程度、見た目も魅力的で庭に彩りを与えます。
フェイジョアの最大の特徴は、その耐寒性と耐乾燥性です。特別な手入れを必要とせず、多様な環境に適応します。
ただし、他の庭木同様、日当たりが良く風通しの良い場所を選ぶことがより良好な生育に繋がります。
サザンカ(矮性)

【基本情報】
・分類 庭木、常緑、花木
・樹高 ~2m(品種による)
・耐寒性 強い
・耐暑性 強い
・花色 白、ピンク、赤
・開花時期 10月~1月
サザンカの矮性種は、庭木として非常に人気があります。特に、コンパクトなサイズ感と美しい花を持つことから、小さな庭や狭いスペースでも効果的に使えます。
一般的に、サザンカは秋から冬にかけて開花し、華やかな花を楽しむことができるため、冬の庭に彩りを添える存在となります。土質についても、特別な土を必要とせず普通の庭土で栽培が可能です。
矮性のサザンカは、成長が遅く、剪定が不要なため手入れが簡単です。特に園芸品種のカンツバキ系の矮性種は、幅が広がらず、コンパクトに育つ特性があります。
耐陰性があり半日陰の環境でも生育が可能で、あまり日が当たらない場所でもしっかりと根を張り、美しい花を咲かせることができます。
ツゲ類

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 0.5~3m(セイヨウツゲ)
・耐寒性 強い
・耐暑性 強い
・花色 緑黄色で花弁なし
・開花時期 3月下旬~4月
ツゲ類の最大の特徴は、常緑であり、四季を通じて美しい緑を提供する点です。一般的にツゲは小型から中型の庭木で成長が遅いため、手入れも非常に簡単です。
ツゲ類にはいくつかの種類がありますが、中でも人気があるのはセイヨウツゲやキンメツゲです。これらは特に刈り込みやすく、形状を整えることが容易です。
ツゲは、住宅の庭や公共の場での仕切り、フェンス代わりに植えられるケースが多く見られます。また、ツゲ類は剪定を行うことで、常に理想的な高さに維持することができ、庭全体のデザインを引き立てる役割も果たします。
このように、庭木としてのツゲ類は見た目の美しさだけでなく、機能性や管理のしやすさも兼ね備えており、庭作りの際に重要なアイテムとなります。
手入れのいらない目隠しを実現するために、ツゲ類は非常に有効な庭木です。
ツツジ類

【基本情報】
・分類 庭木、花木
・樹高 0.5~2m
・耐寒性 強い
・耐暑性 強い
・花色 白、赤、ピンク、紫、複色
・開花時期 4月中旬~5月中旬
ツツジ類には、常緑性のほか、ミツバツツジやレンゲツツジのように落葉性のものもあります。乾燥に強く、逆に湿気を嫌う特性を持ち、排水の良い土壌を好むのが特徴です。
この特性により、手入れをしなくても比較的元気に育ちます。剪定が不要な種類も多く、自生している姿をそのまま楽しむことができます。
ツツジの枝葉は、密集しやすく線を防ぎ、プライバシーを確保しやすいです。特に高く成長する品種を選ぶと、より効果的に目隠しができます。
ツツジ類の植物は4,000種類以上もあるとされ、国内では数十種類の原種ツツジが生息しています。花色は赤色やピンク色、オレンジ色や白色など豊富で、種類によって花の大きさも多彩です。
コニファー類

【基本情報】
・分類 庭木、常緑
・樹高 ~2m(品種による)
・耐寒性 強い
・耐暑性 やや弱い
コニファー類は、常緑の針葉樹で、ガーデニングの定番として欠かせないアイテムとなっています。手入れの手間が少なく成長が早いため、中木の目隠しとして利用するのに適しており、耐寒性が高く様々な気候条件にも適応します。
コニファー類は多様な品種があり、色合いや形状も豊富です。
例えば、ゴールドクレストは明るい色合いで、明るい庭を演出しつつ、目隠しの役割も果たします。
エメラルドグリーンという品種は、濃い緑色を保ちながらもすっきりした形をしており、シンプルなデザインが好まれる方におすすめです。
生育条件も比較的把握しやすく、日陰よりも日向を好むため、しっかりした日照のある場所に植えると、より生育が促進されます。
水やりについては、土壌が乾燥したときに控えめに行うことがポイントです。また、特別な施肥はほとんど必要なく、一般的な植物用肥料を春に与える程度で充分です。
オリーブ類

【基本情報】
・分類 庭木、果樹
・樹高 ~2m(品種による)
・耐寒性 普通
・耐暑性 強い
・花色 白
・開花時期 10月下旬~11月中旬
オリーブ類は、地中海沿岸地方原産で耐乾性が高く、手入れが少なくてすむため人気の庭木となっています。一般的に寒さには弱いものの、耐暑性に優れています。
また、オリーブは常緑樹であり、四季を通じて緑を保つため、目隠しとしても効果的です。成長速度はゆっくりで、通常は10年で約2〜3メートルほどに成長します。
成長するにつれて美しい銀色の葉が特徴的で、特に夏の日差しの下では、その輝きが庭に豊かな景観を加えます。
手入れも非常に簡単で、乾燥した環境でも育つため、水やりの頻度も少なくて大丈夫です。
実を収穫できる点も大きな魅力です。オリーブの実は秋に熟し、味わい深いオイルを抽出することができます。
庭木を選ぶ際に考慮すべきポイント
庭木を選ぶ際には、考慮すべきポイントがあり、このポイントを押さえておくことで庭木選びを成功させることができます。成長速度と大きさ、簡単なお手入れ方法、庭に合うデザインと花の魅力という3つのポイントを紹介します。

成長速度と大きさ
成長速度と大きさは、庭木を選ぶ際に重要なポイントです。中木で目隠しを考えている場合、木の成長速度や最終的な大きさによって、場所や用途に適した選択が必要です。
中木は通常、高さが1.5メートルから3メートル程度まで成長するため、適度な目隠し効果を持ちながらも、手入れのしやすさを兼ね備えています。
キンカンは比較的成長が遅く、年に10センチ程度の伸びに留まるため、あまり広がりが気にならない点が魅力です。
ツツジ類は比較的コンパクトに育ち、鉢植えにも適しています。サザンカの矮性種なども小さなスペースでの目隠しに向いており、バランスの取れた庭を作る手助けをしてくれます。
目隠しを効果的に実現するためには、成長速度だけでなく最終的な大きさも考慮し、庭全体の雰囲気に合った庭木を選ぶことが大切です。
簡単なお手入れ方法
手入れのいらない庭木とは、病害虫に強い、乾燥や湿気に耐えられるものを指します。そのため、特別な管理が不要となり、簡単なお手入れが可能となって初心者でも扱いやすくなります。
日常的な手入れは主に水やりと剪定に分けられますが、手入れのいらない庭木の場合、これらの作業が非常に簡単です。
例えば、アベリアなどの庭木は、乾燥にも強く一度根付くと水やりの頻度を減らせます。また、剪定も必要最低限で済むため、時間をかけずに維持できます。
また、庭木の根元周囲にマルチングを施すことで土壌の温度を安定させ、雑草の成長を抑えることにも役立ちます。これにより、草刈りの頻度も減少し、手入れがいっそう簡単になります。
手入れのいらない庭木として人気のある品種には、トキワマンサクやナンテンが挙げられます。これらは、成長が比較的遅く、定期的な大きな剪定が不要です。
手入れのいらない庭木を活用することで、労力を最小限に抑えつつ、美しい緑に囲まれた空間を楽しむことができます。
庭に似合うデザインと花の魅力
庭木の選定においては、デザインと花の美しさもポイントとなります。例えば、洋風の庭では、ゼラニウムやラベンダーといった植物が多く用いられます。
これらは鮮やかな色合いの花を咲かせ、庭に華やかさを添えると共に、香りも楽しめます。
一方で、和風の庭では、サツキやツツジ、さらには梅の木などが選ばれ、シンプルでありながら趣のある景観を作りだします。
庭全体の調和も重要で、洋風のスタイルには幾何学的な形状の花壇やパスを導入し、直線的で洗練された印象を与えます。一方、和風では自然な曲線を持つ植栽や石の配置が特徴で、柔らかさとともに風情を感じさせるデザインになります。
庭作りにおいては、使用する花の種類や色合い、植物の成長特性を考慮することが重要です。これにより、洋風と和風それぞれの庭の特性を活かした、独自の美しい景観を創造することができます。
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手入れのいらない中木をご紹介してきましたが、様々な種類があることがわかりますね。目隠しをしたい場所や、お庭の雰囲気に合わせて上手に庭木を選んでほしいと思います。
ただし道路に面している場所が広い、何本も木を植えないと全体的に目隠しできない場合は、作業量が多くかなり負担も大きくなります。


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