高さ1mにも満たないような苗木だった庭木も、何十年か経過すると大木になります。カラスが巣をつくってヒナをもつと通行人を怖がらせる、晩秋になると大量の落ち葉がご近所迷惑になる、台風や地震で倒れたらどうしようかと考えてしまうなど悩みの種になりがちです。
「大木を自分で伐採できないだとうか」と考える方も多いのではないでしょうか。庭木の高さや周辺の状況によりますが、大木の伐採はなかなか難しいです。
この記事では、大木の伐採がDIYでは難しい理由、大木の伐採の手順、伐採を業者に依頼する場合の注意点や費用について紹介しています。ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。

大木の伐採はDIYでは難しい理由
一般の方が庭木を伐採する場合、樹高3mまでが安全に作業できる目安とすることが多いです。それ以上の大きさになると、危険性が格段に高くなるからです。
大木と同じような意味をもつ専門的な用語に「大径木」というのがあります。大径木は胸高で幹周90cm以上とされており、直径では30㎝程度になります。一般的に、幹周90㎝以上の庭木の樹高は、少なくても5m以上にはなるでしょう。
大径木の伐採は危険を伴う作業のため、プロであっても「資格」が必要です。
ここでは、大木の伐採がDIYでは難しい理由を説明します。

大木の伐採は非常に危険性の高い作業
前述の大径木ほどではなくても、樹高が3mを超える庭木の伐採は非常に危険性の高い作業となります。
危険性の高い作業になる理由を以下にまとめました。
・脚立や梯子が必要なるので転落や墜落の危険性が生じる
・チェンソーを使用する作業になるので扱いに注意が必要になる
・庭木を倒したり切り落とす際に方向を誤ると周囲に被害を与える
・伐採した幹木などは重量物であり運搬中に怪我をする恐れがある
建設業の労働安全規則では、高所作業(2m以上の高さで行う作業)での一般の脚立の使用は禁止されており、作業床や足場台付きのものでなければいけません。造園業関連では、3点支持で安定性を高めた脚立を使っています。たとえ2mの高さであっても、墜落や転倒は重大事故につながりやすいためです。
業者は作業に必要な資格を持っている
伐採を施工する作業者は、以下のよう講習や特別教育を修了して資格を持っています。
・高所作業車運転技能講習
・チェンソーによる伐木等特別教育
・ロープ高所作業特別教育
・フルハーネス型安全帯使用作業特別教育
上記に資格のうち、伐採作業で特に重要なのは
「チェンソーによる伐木等特別教育」
です。その他は高所作業車を使用する際の資格です。
業者は、作業者にこのような資格を取得させることで、伐採作業の安全性を高めています。
業者はさまざまな経験を積んでいる
業者は、さまざまなシチュエーションで伐採作業を経験しており、どんなケースにおいても安全作業を行えるよう訓練されています。
高所や狭所、のり面等では、どのように作業を進めていくべきか、経験値から判断できるようになっています。
業者に依頼することで費用は発生しますが、その代わりに誰かが怪我をしたり、何かが破損したりしないで大木を伐採することが可能です。
大木を伐採する方法
業者が大木の伐採をするとき、第一に考えるのは作業の安全です。また、チェンソーや重機の作動音、車両の出入りなどがあるので、ご近所への周知が必要なこともあります。
これらを踏まえ、大木を伐採する方法について、業者のやり方を中心に紹介します。

計画と見積
庭木の伐採の場合、住宅が密集している場所であったり、建物や構造物、電線や通信線などの架線と隣接していたりすることが多いです。このようなシチュエーションで、自分で大木の伐採をするのは難しいです。
実績のある専門業者に、いかに安全に作業をするかの計画を立ててもらい、費用の見積依頼をします。
例えば、高所作業車が必要になる場合、
【現場までのアクセス方法】・【作業車の適切な設置位置】・【クレーン車は必要になるか】等の計画です。
周知と準備
計画がまとまって費用の折り合いもついて施工業者が決まったら、隣近所に周知したり、作業の支障になりそうな物を片づけたりする準備が必要です。
庭木を切るために使うチェンソーの作動音は騒音になるので、施工日時に在宅していると考えられるご近所には事前に周知しておくことをおすすめします。
作業をする方の動きの邪魔になるものや、切り落とした伐木が接触しそうなものを片づけておく準備も必要です。
事前の確認が必要ですが、自分が切った庭木の枝葉が残っていたら合わせて処分をお願いしましょう。
吊切りか倒すか
事前の計画をベースに、実際に伐採する作業に入っていきます。
庭木の場合、一度に倒すスペースがないということで上部から少しずつ切っていくことが多いです。この場合は、切った伐木を地面に落としていくので、落下物に衝突しないように注意が必要です。
一気に切り倒す場合は、倒れる方向をいかにコントロールするかが重要になります。受け口や追い口など切り口のつけ方が重要です。
クレーンで吊って切る場合は、クレーンのオペレーターと庭木にクレーンのフックを玉掛けする(取り付ける)作業者との連携がポイントになります。それぞれの手法における注意点をチェックしながら作業を進めていかなければなりません。
枝葉を切り落とす
どんな方法で伐採するにしろ、まず、庭木の枝葉を切り落とします。枝葉がついたままだと手元が見づらく作業の支障となりますから、庭木をできる限りマッチ棒のような状態にします。
また、枝葉と太い幹木では、処分方法が違う自治体が多いです。
枝葉は焼却処分場へ持っていき、
幹木は中間処理場へ搬入する
という違いです。
ですから、幹木と枝葉を事前に分別できるというメリットもあります。
幹木を切り詰める
枝葉を切り落としたら、次に、幹木を切詰めていきます。幹木を切詰めていくには、チェンソーを使うことが多いです。
チェンソー作業時は、ヘルメットや騒音防止用の耳栓、防塵用のメガネなどは必須で、防振手袋や安全靴が必要な場合もあります。
また、チェンソーは、必ず正しい使い方を習得してから使用するようにしましょう。
廃棄物処分
大木の伐採を業者に依頼する場合は、廃棄物処分も含めるのが一般的です。自分で処分する場合、廃棄物処分場によっては、
一定のサイズ以下に切り詰めて持ち込まなければならないことがあるので確認が必要です。
最近では、伐木を薪やウッドチップとして再利用するケースも増えています。そういう業者に持ち込んだり、引き取りを依頼したりすることも検討してみる価値はあるでしょう。
大木の伐採を業者に依頼する際の注意点
伐採作業の安全性と効率性を考えて、大木の伐採を業者に依頼する際の注意点について説明します。

実績のある専門業者に依頼する
業者に大木の伐採を依頼するときは、過去の実績を確認できる専門業者をおすすめします。
取引があるからといって、ハウスメーカーや建築会社に依頼しても、施工するのは専門業者です。
結局、仲介手数料を上乗せされて請求されるだけです。
実績のある専門業者は、作業に慣れているためスピード感があり、いろいろなケースに対応できるノウハウをもっています。
また、仕上がりもきれいです。
同条件で複数の業者から相見積をとる
大木の伐採の見積を業者に依頼するときは、同条件で複数の業者から相見積をとるのが一般的です。
そうすることで、業者に競争意識が芽生えて、より適正な見積価格を提出してくる可能性が高くなります。
また、提出してくる見積がわかりやすいかどうかも、業者選びの判断材料の一つになります。
・どんな重機が必要になって費用はどれくらいかかるか?
・伐木の処分費はどれくらいか?
などが具体的にわかるのが良い見積書で、作業も信頼感がもてる業者であることが多いです。
依頼の際はこちらの要望を具体的に伝える
大木の伐採を業者に依頼するときは、あらかじめ、こちらの要望を具体的に伝えることが重要になります。依頼する候補の業者に、
実際に現場に出向いてもらって、要望を説明して見積してもらうのが一番早くて確実です。
大木の大きさや状態だけでなく、現場の立地条件によって、伐採に必要な重機や車両のアクセス方法が変わるからです。
その時に、作業を行ってほしい曜日や時間に指定があれば伝え、作業にかかる時間はどれくらいかも確認しておきましょう。
大木の伐採を業者に依頼する際の費用
大木の伐採を業者に依頼するときの費用は、大木の高さや太さなどの大きさで違い、抜根をするかどうかでも大きく違います。
抜根も含む場合の費用は、伐採、抜根、処分費の3つで、処分費には処分場まで廃棄物を運搬する費用も含まれます。
それぞれに作業者の労務費、機械や道具、車両の損料等がかかります。
伐採と抜根を業者に依頼する際の費用相場は、
・3m未満/5,000~20,000円、
・3m以上5m未満/20,000~150,000円、
・5m以上/150,000円以上
が目安です。

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大木の伐採は常に危険と隣合わせです。重機の使用や高所作業が伴うため、プロでも経験や資格が必要となるケースが多々あります。また、落下物で自宅の庭や駐車場などの破損があってはいけませんし、ましてや、ご近所に迷惑をかけたり、第三者に怪我を負わせるようなことになっては大変です。
素人では手の出せない作業となりますので、無理は禁物!smileガーデンの過去の施工例をご参考に、ぜひプロへ依頼してください。
例)①


大きな木が二階の屋根までの高さになっています。木の根元付近には、門扉やポストもありますから破損しないよう注意が必要です。きれいに伐採され、見通しもよくなりました。
例)②


二つの木が電線にかかっています。台風などで木が折れて電線を破損させれば、自宅だけではなく、周囲の方にも被害が及んでしまいます。同じようなケースでお悩みの方は、台風シーズン前に、できるだけ早くご相談ください。
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