庭木の伐採では、伐採に最適な時期と避けるべき時期、樹種別の伐採時期を把握しておくことが非常に重要です。また、古くから伝わる「木を切ってはいけない忌み日」を押さえておくと安心でしょう。
本記事では、庭木の一般的な伐採時期だけでなく、樹種別のベストな伐採のタイミングをくわしく解説します。

さらに、つちの日・土用の日などの暦にまつわるタブーや、伐採費用の目安や伐採業者の選び方も紹介します。
庭木を適切に管理したい方は、ぜひ参考にしてください。

庭木の伐採に最適な時期

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庭木の伐採に適した季節

  • 冬(12月〜2月)
    伐採に最も適した時期

伐採を避けるべき時期

  • 春〜夏(4月〜8月)
    新芽や新枝が成長する時期で、木が水分を多く含み重くなるため搬出・処分の負担が大きい
  • 梅雨時期(6月)
    高温多湿によりカビや病原菌が発生しやすい

冬は多くの庭木が休眠期に入り、葉を落とすため(落葉樹の場合)、周囲の障害物や樹形を確認しやすく、安全かつ効率的に伐採作業を進められるのが最大のメリットです。

さらに、切り口から樹液が流出しにくく、病害虫の活動も低下しているため、伐採後のトラブルを防ぎやすくなります。そのため、庭木の伐採は冬季に行うのが最も適しているとされています。

伐採に適した時期

庭木の伐採に最も適している時期は、一般的に冬季(12月~2月)とされています。

この時期は多くの樹木が休眠期に入り、生育活動が停止します。内部の水分(樹液)が減るため、切り倒した幹や枝が比較的軽く、搬出や処分の負担を大幅に軽減することが可能です。 また、冬はスズメバチや毛虫などの危険な害虫も活動を停止している時期であるため、作業中のトラブルや事故を防ぎやすいという大きなメリットがあります。


さらに、落葉樹の場合は葉が落ちて枝ぶりや樹形が確認しやすくなるため、作業計画を立てやすく、安全かつ効率的に伐採を進めることが可能です。周辺の建物や電線への接触リスクも把握しやすくなるため、作業中の事故防止にもつながります。

そのため、庭木の伐採は冬季に行うのが最も適しているとされています。

伐採を避けるべき時期

春から夏(4月〜8月頃)は、多くの庭木が新芽を伸ばし、葉や枝を活発に成長させる生育期にあたるため、伐採にはあまり適していません。

この時期の樹木は内部に水分や養分をたっぷりと含んでいるため、木が非常に重くなり、切り倒した後の搬出や処分作業に大きな労力がかかります。 また、切り株から樹液が大量に滲み出しやすく、そこに害虫が寄り付いたり、悪臭の原因になったりすることがあります。


梅雨時期から夏場にかけては、ハチの巣が作られやすいうえに、チャドクガやイラガなどの有毒な毛虫が発生しやすい時期でもあります。さらに、地面がぬかるみやすく脚立や重機の安定性が低下するため、作業中の転倒や害虫被害などの事故リスクが高まる点に注意が必要です。
ただし、枯木や倒木の恐れがある危険木については時期を問わず早急な対応が必要です。

安全面に問題がない庭木であれば、生育活動が落ち着く晩秋から冬の休眠期まで待って伐採を行うことで、樹木への負担を軽減し、より安全かつ効率的な作業が可能になります。

伐採で台風による倒木被害を予防する

台風シーズン前の伐採は、倒木被害を未然に防ぐ有効な対策の一つです。

特に老木や枯れ木、幹に腐朽が見られる樹木は、強風や長雨によって根元が弱まり、倒木するリスクが高まります。
台風による倒木被害では、住宅の屋根や外壁の破損、カーポートやフェンスの損壊、駐車中の車両への損傷などが発生することがあります。

また、道路をふさいで通行障害を引き起こしたり、隣家へ被害を及ぼして損害賠償などのトラブルに発展したりするケースも少なくありません。
樹木の状態によっては冬季の伐採を待たず、台風シーズンが本格化する前に専門業者による点検や伐採を行うことで、大きな事故や損害の防止につながります。

樹種別のおすすめ伐採時期

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庭木の伐採では、樹種ごとの生育サイクルや特性に合わせて適切な時期を選ぶことが重要です。同じ時期に伐採しても、樹木の種類によって処分の大変さや、切り株からの樹液トラブル、遭遇しやすい害虫のリスクが変わる場合があります。
落葉樹と常緑樹でも適した時期は異なり、成長期を避けることで作業にかかる労力やコストを抑えられます。ここでは、樹種別におすすめの伐採時期やその理由を解説します。

落葉樹の伐採時期

モミジやハナミズキなどの落葉樹は、一般的に冬季(12月~2月)が伐採に最適な時期とされています。冬は樹木が休眠期に入り落葉するため、枝の構造や周囲の障害物との位置関係を把握しやすくなり、安全かつスピーディーに作業できることが大きな理由です。


特に大きく成長した庭木や住宅の近くでは、伐採時に建物や電線を傷つけるリスクを減らし、確実な伐採計画を立てやすくなります。


地域の気候や樹木の状態によって適期は前後します。倒木の危険がある場合や病害虫被害が進行している場合は、季節に関係なく早めの伐採を検討しましょう。

樹種最適時期伐採可能時期避けたい時期
モミジ12月~2月11月~3月4月~7月
ハナミズキ12月~2月11月~3月4月~6月
サクラ12月~2月11月~2月3月~9月
イチョウ12月~2月11月~3月4月~8月
ケヤキ12月~2月11月~2月4月~7月
カエデ類12月~2月11月~3月4月~7月
ヤマボウシ12月~2月11月~3月4月~6月
シラカバ12月~1月11月~2月3月~7月
ナナカマド12月~2月11月~3月4月~7月
コブシ12月~2月11月~3月3月~6月

常緑樹の伐採時期

マツやスギなどの常緑樹は、一般的に冬から早春(12月~3月)が伐採に適した時期とされています。常緑樹は一年中葉を付けていますが、冬季は生育活動が緩やかになり、樹木内部の水分量が比較的少なくなるため、切り倒した後の木材が軽く、処分にかかる労力やコストを抑えやすくなります。


また、常緑樹の葉裏などに潜む害虫の活動が低下する時期でもあるため、作業中の虫刺されなどのリスクを回避しやすいこともメリットです。
常緑樹は大きく「針葉樹」と「常緑広葉樹」に分けられ、それぞれ特徴が異なります。
針葉樹(マツ・スギ・ヒノキなど)は、針状の葉を持つ樹木で、比較的まっすぐ成長し、大木になる種類が多いのが特徴です。


常緑広葉樹(カシ・シイ・クスノキなど)は、一年中葉を付けていますが、春から初夏にかけて新葉への更新が活発になります。常緑広葉樹の場合も、樹液の流動が落ち着き、害虫リスクが下がる冬季から早春に伐採を行うことで、スムーズかつ安全に作業を進めることができます。

樹種分類最適時期伐採可能時期避けたい時期
マツ針葉樹12月~2月11月~3月4月~8月
スギ針葉樹12月~3月11月~3月4月~7月
ヒノキ針葉樹12月~3月11月~2月4月~7月
モミ針葉樹12月~2月11月~3月4月~8月
コニファー類針葉樹12月~2月12月~2月5月~8月
カシ常緑広葉樹12月~3月12月~3月4月~6月
シイ常緑広葉樹12月~3月12月~3月4月~6月
クスノキ常緑広葉樹12月~3月12月~3月4月~6月
ツバキ常緑広葉樹12月~2月11月~3月開花期・新芽期
サザンカ常緑広葉樹12月~2月11月~3月開花期・新芽期

木を切ってはいけない日とは

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庭木の伐採には、古くから「避けたほうがよい日」があるとされています。代表的なのが土用(どよう)とつちの日(土の日)です。

土用とは、年4回の季節の変わり目(立春・立夏・立秋・立冬)の直前にある約18日間の期間を指します。この時期は「土公神(どこうしん)」という神様が土の中にいるため、土を動かしてはいけないとされています。
ただし、土用の中でも神様が地上に出払っている「間日(まび)」という日は、土いじりをしても良いとされています。


つちの日とは、古くから伝わる暦の干支(えと)に基づき、大犯土(おおつち)、小犯土(こつち)と呼ばれる、それぞれ7日間の期間(計14日間)を指します。暦の「選日(せんじつ)」の一つで、陰陽道において土を動かすことが禁忌とされる凶日です。
以下に土用とつちの日の期間を表形式でまとめましたので、参考にしてください。


土用の期間(令和8年)

土用期間
冬土用1月17日~2月3日
春土用4月17日~5月4日
夏土用7月20日~8月6日
秋土用10月20日~11月6日


つちの日の期間(令和8年)

大犯土小犯土間日
令和7年12月27日~1月2日1月4日~1月10日1月3日
2月25日~3月3日3月5日~3月11日3月4日
4月26日~5月2日5月4日~5月10日5月3日
6月25日~7月1日7月3日~7月9日7月2日
8月24日~8月30日9月1日~9月7日8月31日
10月23日~10月29日10月31日~11月6日10月30日
12月22日~12月28日12月30日~令和9年1月5日12月29日

土用やつちの日(犯土)の期間に科学的な根拠はありませんが、現在でも造園工事や庭づくりの日程を決める際に参考にされることがあります。縁起を重視する場合は、土用や犯土を避け、例外日である「間日」を選ぶとよいでしょう。

伐採は業者に依頼するのがおすすめ

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伐採作業は高所での作業やチェーンソーの使用を伴うため、専門的な知識と技術が必要です。無理に自分で行うと、ケガや周囲の建物・設備を損傷させるリスクがあります。
安全かつ確実に伐採を行うためには、実績のある専門業者へ依頼することをおすすめします。ここでは、プロに伐採を依頼した場合の費用の目安と伐採業者の選び方を解説します。

伐採費用の目安

庭木の伐採を業者に依頼した場合の費用は、樹木の高さや本数、作業環境によって大きく異なります。


一般的な目安として、高さ3m未満の低木で5,000円~15,000円程度、3〜5mの中木で15,000円~50,000円程度、5mを超える高木では50,000円~200,000円程度かかる場合もあります。
また、伐採後の幹や枝葉の処分費や、高所作業車の使用料が別途発生することもあります。

正確な費用を把握するためには、複数の業者から見積もりを取り比較することが大切です。

伐採業者の選び方

伐採業者を選ぶ際は、価格だけで判断せず、実績や安全対策、見積もり内容の明確さを確認することが重要です。
伐採は危険を伴う作業のため、損害賠償保険に加入している業者を選ぶと安心でしょう。

また、現地調査を行ったうえで詳細な見積もりを提示してくれる業者は信頼性が高い傾向があります。
さらに、口コミや施工事例を確認し、対応の丁寧さやアフターフォローの有無も比較しましょう。

複数社から相見積もりを取ることで、適正価格やサービス内容を把握しやすくなります。

よくある質問

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木を切るのは何月がいいですか?

木を切る時期は、一般的に12月〜2月の冬季がおすすめです。
冬は多くの樹木が休眠期に入り、内部の水分量が減るため、木が軽くなり搬出や処分がしやすくなります。
また、葉が落ちている落葉樹は枝ぶりが見やすく、安全かつ効率的に作業できる点もメリットです。

さらに、樹液の流出が少なく、ハチや毛虫などの害虫も活動していないため、作業中のトラブルや事故を防ぎやすくなります。


ただし、枯れ木や倒木の危険がある木は時期を問わず早めに伐採することが重要です。

木を切ってはいけない日はいつですか?

木を切ってはいけない日として、古くから土用やつちの日が知られています。

特に土用期間中は土を動かしたり樹木を伐採したりすることを避ける風習があり、庭木の伐採を控える人も少なくありません。
ただし、これらは暦や信仰に基づく慣習であり、科学的な根拠はありません。

そのため、現代では樹木の健康状態や作業の安全性を優先して伐採時期を決めるのが一般的です。
気になる場合は、土用やつちの日を避けて作業日を選ぶとよいでしょう。

まとめ

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庭木の伐採は、落葉によって作業がしやすく、木が軽くなって処分費用や労力も抑えやすい冬季(12〜2月)が適期とされています。害虫被害のリスクが低い点も大きなメリットです。
ただし、落葉樹・常緑樹・針葉樹など樹種によって最適な時期は異なるため、それぞれの特性に合わせた管理が重要です。


また、「土用」や「つちの日」など木を切ってはいけないとされる日もありますが、これは伝統的な風習によるものです。
美しい景観の維持や安全対策のためには、樹木の状態や周辺環境を考慮し、適切な時期に剪定や計画的な伐採を行いましょう。