何の予備知識もないまま庭に除草剤を撒いたら、植木が枯れてしまった、植木の調子が悪くなったという話しはよく聞きます。
除草剤にはいくつか種類があり、適切に使えば、雑草は枯らすけれども植木や有用作物は枯らさないというものがあります。そういう除草剤を選ぶには、除草剤の種類や効果的な散布方法を事前にチェックしておくことが必要です。
この記事では、まず一般的な除草剤の種類と選び方のポイントと、植木を枯らさない除草剤の選び方を紹介します。次に、植木を枯らさない除草剤のおすすめを10製品厳選し、効果的な散布方法と注意点についても説明します。
ぜひ最後までお読みいただき、植木を枯らさない除草剤散布の参考にしてください。

除草剤の種類と選び方のポイント

除草剤の種類の分け方には、薬剤の形状で分ける場合と、適用となる対象の違いで分ける場合とがあります。
形状には、液体(ハイブリッドタイプ含む)と粒剤があります。適用となる対象の違いでは、選択性除草剤と非選択性除草剤、農耕地用と非農耕地用です。
それぞれの種類の特徴と選ぶ際の目安となるポイントについて紹介します。

液体(茎葉処理型)

液体(茎葉処理型)は、雑草の茎葉から薬剤を吸収させるため即効性があります。ただし、雑草だけでなく薬液のかかった植物全般に除草効果を発揮するものがほとんどなので、撒く際には注意が必要です。
液体には、希釈して使うタイプと、そのまま散布して使うシャワータイプやスプレータイプがあります。
原液を薄めて使う希釈タイプは、大量の散布液をつくることが可能で広い面積に散布するときに使います。シャワータイプやスプレータイプは、散布する面積が狭かったりピンポイントで雑草を枯らしたかったりするときに便利です。

粒剤(土壌処理型)

粒剤(土壌処理型)は薬剤を土壌に撒く除草剤で、雑草の根から薬剤を吸収させます。効き方は遅効性で、これから生えてくる雑草を長期間予防することが可能です。
粒剤の薬剤は、土壌表面に撒くので、刈草のカスや枯れ草が地面を覆っているときは取り除いてから撒いてください。
撒くときの注意点は、枯らしたくない草木が近くにある場所には散布しないこと傾斜地では薬剤が流れやすいので撒かないようにすることの2点です。土壌中の成分を変化させるので、花壇や芝生、田畑の予定地にも使用しないでください。

ハイブリッド

ハイブリッドの除草剤は、液体タイプのグレードアップ型とされ、茎葉と土壌中の根の両方から薬剤を吸収させて効果を発揮します。即効性と同時に持続効果(6~9カ月間)も見込めます。
そのため、今、生えている雑草を素早く枯らしながら、土壌中にも処理層を形成して長期間雑草を防止することが可能です。
優れた除草効果をもつハイブリッドは、他の除草剤と比較すると価格は高めです。しかし、2種類の除草剤の散布手間を考えた場合、ハイブリッドのほうが割安だと考える方も多いようです。

選択性除草剤と非選択性除草剤

選択性と非選択性とは、散布によって特定の雑草だけを枯らすか、撒いた範囲のすべての植物を枯らしてしまうかの違いのことです。
選択性除草剤とは、ある植物には効果が高く、他の植物には影響がないか効果が低い除草剤と定義されています。非選択性は、有用な作物にも効果を発揮するため散布には十分な注意が必要になります。
選択性除草剤は、植物の除草剤成分の吸収・移行などの作用点の違い、吸収部分の位置的な違い、生育ステージによる反応の違いなどで選択性を発現させています。
選択性と非選択性を比較すると、選択性は除草効果が弱いのが特徴の一つです。

農耕地用と非農耕地用

農耕地用の除草剤は農薬登録を受けたもので、田畑や果樹園など食用の農作物がある場所で使用できます。一般住宅の庭園や菜園、花壇、公共的な公園や緑地などでも、農薬登録した農耕地用の除草剤を使用しなければなりません。
非農耕地用は農薬登録を受けておらず、駐車場やグランド、道路など近くに食用や人が管理する植物がない場所でのみ使用可能です。非農耕地用除草剤には、農薬として使用できない旨を明記することが義務づけられています。
一般の方の中には、農薬の使用をためらう方もいらっしゃるようですが、使用方法通りに使えば人や農作物に対する安全は確保されています。

植木を枯らさない除草剤の選び方

植木を枯らさない除草剤の選び方のポイントは、選択性のある除草剤を選ぶ、液体タイプ(茎葉処理型)を選ぶ、土壌で速やかに分解するものを選ぶという3点です。それぞれのポイントについて詳しく紹介します。

選択性除草剤を選ぶ

選択性除草剤は、特定の雑草の生育を阻害する成分を配合しています。植木やイネ科雑草、広葉雑草など、特定の種類の雑草だけを枯らして他の植物には影響を与えません。
そのため、選択性除草剤は庭木や芝生の近くでも安心して使用できます。ただし、選択性除草剤には様々な種類があり、それぞれの適用条件や適用雑草が違うため、使用する場所や目的によって適切なものを選ぶことが必要です。

液体(茎葉処理型)を選ぶ

液体(茎葉処理型)は、茎や葉に散布することで薬剤が植物の中を移行して根まで枯らす吸収移行型と、散布した部分だけが枯れる接触型があります。いずれにしろ、薬剤が茎や葉にかかった場合のみ効果が現れるので植木への影響はほぼないといえます。
粒剤(土壌処理型)は、草が発生する前か発芽直後に土壌に撒いて使用するため、土壌に薬剤成分が広がって植木の根が吸収するリスクが高くなります。実際、植木を枯らしてしまうのは土壌処理型であることがほとんどです。

土壌で速やかに分解するものを選ぶ

植木を枯らさない除草剤の選び方で、特に覚えておいてほしいことが2つあります。植木の根が除草成分を吸収しないように、薬剤が土壌に落ちたときに速やかに分解するものであることと、枯らしたくない植木や作物には薬剤がかからないようにすることです。
また植木を枯らさない除草剤を選ぶ際には、農薬登録されていることや適用場所、適用作物名を必ず確認することを忘れないでください。

植木を枯らさない除草剤おすすめ10選

植木を枯らさない除草剤を10製品厳選して紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
非選択性の液体(茎葉処理型)の薬剤は、有用植物の茎葉に薬剤が付着しないように注意して散布してください。
グリホサート及びMCPAを含む農薬は、他のグリホサート及びMCPAを含む農薬の使用回数と合わせ、総使用回数の範囲内で使用してください。

草とりバイオくん

https://www.amazon.co.jp/dp/B00DMTUK5Q?tag=jword02-media-22&linkCode=osi&th=1&psc=1
容量500ml×2
主成分イソプロピルアンモニウム=N−(ホスホノメチル)グリシナート〈41%〉
水、界面活性剤等〈59%〉
種類液体(希釈タイプ)
適用場所住宅、駐車場、公園、運動場、工場敷地、道路などの非農耕地
用途一般雑草、一年生雑草
参考価格5,940円(2本組・税込)
製品特徴草とりバイオくんの主成分はアミノ酸誘導体と天然ヤシ油からつくられた界面活性剤です。人やペットが触ったり舐めたりしても害がなく、安心・やさしい除草剤です。枯らしたい雑草の葉や茎に散布します。土には影響がないので、雑草近くの植物はいつでも元気です。一般雑草の場合、100倍希釈で約150坪、一年生雑草の場合は200倍希釈で約150坪が雑草効果の期待できる面積となっています。
基本情報

カダン除草王シリーズ・ザッソージエース

https://www.tanomail.com/product/6696050/
容量2L
主成分グリホサートカリウム塩
種類液体(シャワータイプ)
適用場所公園、庭園、提とう、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途一年生及び多年生雑草、スギナ、ササ類
参考価格1,120円(税込)
製品特徴カダン除草王シリーズ・ザッソージエースは、土壌に落ちるとすみやかに吸着・不活性化され、土壌微生物によって分解されるので、庭木の根元に生えた雑草にも使用可能です。独自処方で雑草への拡展性と浸透性を高めたグリホサートカリウム塩が、雑草の茎葉表面にサッと広がりしっかり付着し、根まで浸透してしっかり枯らします。「農林水産省登録 第21951号」
基本情報

グリーンスキットシャワー

https://www.sc-engei.co.jp/guide/details/5643/
容量2L
主成分グルホシネートアンモニウム、水酸化ナトリウム
種類液体(シャワータイプ)
適用場所公園、庭園、提とう、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途緑地管理用、樹木の下
参考価格1,210円(税込)
製品特徴グリーンスキットシャワーは野菜、果樹、庭木、草花など52作物のまわり、畑のうね間、花壇で使えます。雑草を枯らした後の種まきや苗の植付けも可能です。効き目が早く、気温などの環境にもよりますが、散布後2~5日で枯れはじめて7~14日程度で枯らします。除草成分がアミノ酸系なので、土に落ちると自然物に分解します。「農林水産省登録 第24049号」
基本情報

草退治シャワーワイド

https://www.sc-engei.co.jp/guide/details/1775/
容量1L
主成分グリホサートイソプロピルアミン塩・MCPAイソプロピルアミン塩
種類液体(シャワータイプ)
適用場所公園、庭園、提とう、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途一年生及び多年生雑草、スギナ、ササ類
参考価格741円(税込)
製品特徴草退治シャワーワイドは、土に落ちると速やかに分解されるので、庭木の根元の下草雑草にも使えます。すき間に生えた雑草も、切り替えジェットノズルで狙い撃ち可能です。スギナ、ササ、ドクダミもしっかり枯らすことができます。効きはじめが早いのも特徴で、散布後1~3日で枯れ始めます。「農林水産省登録 第22291号」
基本情報

ザクサ液剤

https://www.mc-croplifesolutions.com/products/22901/
容量2L
主成分グルホシネートPナトリウム液
種類液体(希釈タイプ)
適用場所圃場内の周縁部、水田刈跡、水田畦畔、公園、庭園、提とう、駐車場、道路など
用途一年生雑草及び多年生雑草、多年草広葉雑草
参考価格7,007円(税込)
製品特徴ザクサ液剤は、水100Lに薬液300~500mlで散布面積約10aです。適用場所にて一年生雑草から多年生雑草まで幅広い草種に対して高い効果を示します。散布後2~3日で枯れ始め、7~10日で枯死し、40~50日程度の期間再生を抑制します。主成分のグルホシネートPは土壌中の微生物によって、約半日か1日という非常に早いスピードで分解されるのが特徴です。「農林水産省登録 第22901号」
基本情報

バスタ液剤

https://crop-protection.basf.co.jp/herbicide/basta
容量500ml
主成分グルホシネート
種類液体(希釈タイプ)
適用場所圃場内の周縁部、水田刈跡、水田畦畔、休耕田、公園、庭園、駐車場、道路など
用途一年生雑草及び多年生雑草
参考価格1,853円(税込)
製品特徴バスタ液剤は90以上の作物に登録があり、イネ科、広葉、一年生、多年生を問わず、ほとんどの雑草に高い効果を示します。散布後2~5日で効果が発現し、7~14日程度で効果が完成します。地面に落下した薬剤成分は土壌微生物により素早く分解され、最終的には「炭酸ガス」「リン酸」「水」に変化し、土壌中に成分が残留・蓄積する心配はありません。「農林水産省登録 第20958号」
基本情報

ネコソギWクイック

https://www.rainbow-f.co.jp/product/493/
容量600g
主成分グリホサートイソプロピルアミン塩、フルミオキサジン紛粒剤
種類微粒
適用場所公園、庭園、提とう、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途一年生雑草、多年生広葉雑草
参考価格1,121円(税込)
製品特徴ネコソギWクイックは草丈が50㎝以下の生育期に、雑草の茎や葉に本剤がよく付着するように散布します。朝露がおりた時や降雨の後など、雑草の茎葉が湿っている状態で散布すると付着率が高まり効果的です。植物特有の整理代謝に作用して雑草を枯らし、成分は土壌微生物によって分解されます。散布後、2~3日で枯れ始め、約3カ月間再生を抑制します。カラスノエンドウ、ヒメオドリコソウ、オオバコ、ドクダミなどに特に効果を発揮するのが特徴です。「農林水産省登録 第21993号」
基本情報

GFターンアウト液剤

https://www.sc-engei.co.jp/guide/details/6045/
容量300ml
主成分グリホサートイソプロピルアミン塩
種類液体(希釈タイプ)
適用場所公園、庭園、提とう、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途一年生雑草、多年生雑草、ススキ、スギナ、ササ類
参考価格1,870円(税込)
製品特徴GFターンアウト液剤は、ススキ、ササ、スギナ、セイタカアワダチソウなど広範囲のしつこい大型雑草も枯らします。また、タケ類にも効果のある殺草効果の高い除草剤です。成分は雑草の茎葉から吸収され、根まで浸透・移行し植物全体を枯らします。成分は土に落ちるとすぐ不活性化されるので安心です。濃度を調整した所定量の散布液を所定の面積に撒ききってください。「農林水産省登録 第24540号」
【20㎡(約6坪)の雑草に散布する場合の水と希釈する本剤の量】
一年生雑草:水2ℓに本剤10ml
多年生雑草:水2ℓに本剤20ml
ススキ、ササ類:水500ml~1ℓに本剤20~40ml
スギナ:水500ml~1ℓに本剤40ml
(キャップ1杯は約10ml)
基本情報

シバニードシャワー

https://www.sc-engei.co.jp/guide/details/1573/
容量2L
主成分MCPP-K
種類液体(シャワータイプ)
適用場所公園、庭園、提とう、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途一年生広葉雑草、スギナ
参考価格1,430円(税込)
製品特徴シバニードシャワーは日本芝(コウライシバ)などの芝生内の一年生広葉雑草を枯らします。駐車場や宅地などのしつこいスギナにも有効です。効果は3~7日であらわれます。手軽にそのまま散布できるシャワータイプです。「農林水産省登録 第21783号」
以下は1包装単位(2L)で散布できる面積の目安です。
日本芝(こうらいしば)10~20㎡(約3.1~6坪)
西洋芝(ケンタッキーブルーグラス)10~13.3㎡(約3.1~4坪)
基本情報

サンフーロン

http://sunfulon.jp/publics/index/17/
容量500ml
主成分グリホサートイソプロピルアミン塩
種類液体(希釈タイプ)
適用場所水田畦畔、水田刈跡、休耕田、圃場内の周縁部、牧野、草地、造林地、公園、庭園、駐車場、道路、運動場、宅地など
用途一年生雑草、多年生雑草、スギナ
参考価格1,558円(税込)
製品特徴主成分はアミノ酸系で、葉から入って根まで枯らします。土に落ちると除草効果を失うので、種まき・苗の植付け前の使用も可能です。スギナには25倍、ササには30倍、その他のしつこい頑固な多年生雑草にも50倍で希釈すれば確実に除草できるとしています。散布には、天気が良くて風の強くない日が最適です。2004農薬年度~2023年農薬年度までの20年間、グリホサートイソプロピルアミン塩41%出荷実績第一位を誇っています。「農林水産省登録 第18814号」
基本情報

植木を枯らさない除草剤の効果的な散布方法

ここまで紹介してきた植木を枯らさない除草剤10製品のうち、液体が9製品で粒剤(微粒)は1製品です。液体のうち、希釈タイプは5製品、シャワータイプが4製品です。
これらの除草剤の効果的な散布方法を説明します。

液体タイプ(希釈用)の散布手順

液体の除草剤の基本的な散布方法は、以下の通りです。

  1. 散布は次の日に雨が降らない日の朝から午前中にする
  2. 説明書を読んで、除草剤(原液)を適量希釈する
  3. 枯らしたい植物に噴霧器やジョーロで希釈液をかける
  4. 1週間後効果をチェックにして必要に応じて再度撒く

次に、散布の際のポイントについて説明します。

希釈方法と注意点

希釈するときは、必ず製品ラベルにある用法と用量を守ってください。そのうえで散布したい場所の面積に応じて薬量と水量を調節します。
薬量は目分量ではなく、目盛りのあるカップやスポイトを使います。濃度の薄い濃いで、効果が不足したり薬害が発生しやすくなったりするからです。
液体の除草剤には、薬液が触れた部分のみを枯らす接触型と、茎葉や根から吸収されて雑草内全体を枯らす移行型があるので必ず確認が必要です。

噴霧器・ジョーロの使用方法

ジョーロは細かい「はす口」のものを使用し、左右に振るようにしながら丁寧に散布します。
噴霧器を使う際は、ミスト(霧)は非常に細かいので、予想以上に遠くまでかかることがあるので注意してください。風の向きや強さには十分配慮が必要です。
噴霧器のノズルは詰まりやすいので、毎回作業が終わったら必ず洗浄しましょう。

ムラなく散布するポイント

噴霧器やジョーロで除草剤をムラなく散布するポイントは、一方向からだけでなく多方向で撒いて、できる限りすき間をつくらないことです。
例えば、1回目は横方向で散布して2回目は縦方向で散布し、格子状に散布することでムラなく散布することができます。

液体タイプ(シャワータイプ)の散布方法

希釈済みの、液体(シャワータイプ)の除草剤の散布は、希釈の手間なく土壌にかけることができるので非常に便利です。希釈の間違いによる効果不足や薬害が起きるリスクがありません。
液体(シャワータイプ)は小規模な面積での散布に向いており、複数回方向を変えながら撒くとムラなく撒けるのでおすすめします。

粒剤の散布方法

微粉を含む粒剤の散布では、ムラなく均一に撒くために2回に分けて撒くことが多いです。例えば、1回目は横方向にジグザクに撒き、2回目は横方向に折り返すように撒くというやり方をします。
粒剤の除草剤は、土壌が湿っているほうが薬剤浸透は良いので、雨上がりで撒いた日の翌日は雨が降らない日に撒くのが最適です。
散粒器を使用する場合は、事前に粒の大きさ、調量開度、ハンドル回転数などで吐出量の調整を行ってください。散布後にしっかりと掃除して水洗いし、よく乾かして袋や箱に入れて保管してください。
粒剤を手撒きするときは、撒きたい場所の面積に応じた分量をボウルなどの容器に入れて、一握りずつ撒いていきます。できる限り均一になるように、前方や横方向に2~3m先を目安に、粒剤を広範囲に飛ばすような意識で撒きます。

除草剤を散布するときの注意点

除草剤を散布する前後には、いくつか注意してほしいことがあります。この注意点を確認して実践することで、安全や効果だけでなく、環境にも配慮した除草剤散布ができます。

乾燥時間と雨対策

茎葉から吸収される液体の除草剤は、乾燥する前に雨が降ると効果が低下するので乾燥時間の確認が大切です。
一般的に、散布してから最低でも6時間以上は晴れの続く必要があるとされています。正確な乾燥時間は製品によって異なるので、製品の説明書やメーカーのサイトで確認する必要があります。
降雨後に散布する場合は、1日中晴が続いていて植物の茎葉がしっかり乾いていることを確認しましょう。

お子様やペットへの配慮

除草剤を散布するときに、特に注意してほしいのは、自分で危険性を認識できない小さなお子様やペットです。散布直後の場所には、小さなお子様やペットが近づかないようにしてください。
除草剤が付着した体に触れた手で目をこするとか、空気中に浮遊した薬剤を吸い込むケースが考えられます。グリホサート系やパラコート系の除草剤は注意が必要で、嘔吐や下痢、胃腸炎などの中毒症状を起こす危険性があります。
どのような除草剤を使うにしろ、除草剤散布直後の場所には近づけないようにするほうが無難です。

枯れた雑草の処分方法

一般的に、除草剤で枯れた雑草の処理方法は、よく乾燥させて燃えるゴミとして処分することが多いです。乾燥させる際に土の上に直接積んでおくと、土壌に雑草が根付く可能性があるので、ブルーシートを敷いてその上に積上げるようにしてください。
枯れ草が大量に発生した場合は、ごみ回収の専門業者に引取りを依頼することをおすすめします。枯れた草をそのまま放置しておくと、腐敗臭が発生して近所迷惑になることがあるので注意が必要です。

使用済み除草剤容器の処分

使用済み除草剤容器は、容器に付着している薬剤をしっかり洗浄して、地域の自治体のルールに従ってゴミ出ししてください。
容器をむやみに廃棄したり不法に投棄したり、散布後に残った薬剤を河川や排水路に流すことは法律で禁止されています。
廃棄する容器の量が多くなり、自分で処理するのが不安であれば業者に依頼し処分してもらうと、費用はかかりますが安心です。

まとめ

本記事では、植木を枯らさない除草剤について下記の内容で紹介しました。

  • 一般的な除草剤の種類と選び方のポイント
  • 植木を枯らさない除草剤の選び方
  • 植木を枯らさない除草剤おすすめ10選
  • 植木を枯らさない除草剤の効果的な散布方法
  • 除草剤を散布するときの注意点 

さまざまな除草剤が、ホームセンターや通販で簡単に手に入るようになり、DIYで除草剤を散布する方が増えています。しかし、慣れない作業のため、うまくできなくて失敗したという声も多く聞きます。
少しでも不安があるようでしたら、プロに依頼することをおすすめします。費用はかかりますが、さまざまな面で安心です。
植木を枯らさない除草剤選びはもとより、適切な天候の日を選び、最適な散布方法で作業してくれます。小さなお子様やペットへの配慮があり、薬液容器の処分や余った薬剤の処分の心配も必要ないです。