高齢化や人口減少による空き家の増加は、日本各地で大きな社会問題となっています。空き家は建物の老朽化による倒壊や犯罪リスクに加え、敷地内の雑草の繁殖や庭木の放置により、景観の悪化や周囲の資産価値の低下など、さまざまな問題を引き起こします。
この記事では、空き家の雑草や庭木対策について解説します。空き家の庭の手入れを放っておくリスク、自分の所有する空き家や空き地で取るべき対策方法、専門業者へ依頼すべき理由などを、詳しく解説していきます。空き家の管理にお悩みの方は、ぜひご一読ください。
空き家の雑草を放置して起きるトラブル
空き家に限らず、住宅地で雑草を放置していると、必ずと言っていいほどトラブルが発生します。
雑草を放置して起きるトラブルのうち、代表的なもの紹介します。

近隣全体の景観が悪くなる
空き家の雑草の放置は、その空き家だけにとどまらず、近隣全体に不衛生で暗い印象を与えて住宅地一体の景観を損ないます。
隣の空き家の雑草であっても、伸び放題の雑草は見た目の印象を大きく押し下げるからです。
雑草が建物自体にも影響しているのではと資産価値を目減りさせる可能性もあります。
近年、環境に対する意識は高まっており、些細なことでも注目されたり批判されたりすることが多いです。トラブルになる前に対処することをおすすめします。
蜂や蚊などの害虫が発生する
長期間放置されて伸びきった雑草は蜂や蚊などを集め、ハダニやイモムシなどの害虫の格好の住みかとなります。
大量の雑草で風通しが悪くなり多湿になるとシロアリが寄ってきやすくなります。また、植物の病気の原因になるカビや菌を発生させる可能性も大きいです。
これらの害虫や原因菌の影響は、近隣の建物や花壇、庭木へも広がって、トラブルの原因となるので注意が必要です。
不法投棄が起こりやすい
放置した雑草の草丈が伸びるほど、不法投棄が起こりやすくなります。投棄しても伸びた雑草に隠れて見えにくくなるからでしょう。
空き缶やゴミ屑に始まり、長期間放置され続けると、粗大ごみや不要になった電化製品まで投棄されるようになります。
また、人の気配が感じられないと分かると不審者が寄りつきやすくなり、防犯上のリスクも高まってくるでしょう。
建物が老朽化しやすくなる
建物の周囲に雑草が生い茂っていると、湿気がこもりやすくなり、カビの発生や木材の腐食などにより、建物の老朽化を加速させます。また、ツタなどのツル性の雑草が外壁をつたって繁殖すると、根が外壁材やシーリングに入り込んで、外壁のひび割れや塗装の剥がれ、雨漏りなどを引き起こす恐れがあります。
建物の周囲に雑草が生い茂った環境では、シロアリが発生しやすくなります。シロアリは湿った木材を好み、住宅の土台、柱、床下などを食べ尽くします。建物に構造的なダメージを与え、最悪の場合は建物の倒壊に繋がります。
空き家の庭木を放置して起きるトラブル
庭木は、住む人や訪れる方の心を和ませ楽しませてくれるものですが、山間の木とは違い最低限の手入れは必要です。空き家の庭木を放置して起きやすいトラブルについて説明します。

隣家に枝葉が侵入して支障となる
隣の空き家の大きくなった木のせいで、わが家の日当たりが悪くなったり、大量の落葉が自宅の庭に落ちてきたりするトラブルも多いです。
伸びた枝葉が強風で煽られて、自分の家の屋根や外壁を擦ったり、ぶつかったりして被害をこうむることもあります。
大きくなった木の枝は、意外と太くて硬くなっているので、台風や地震があると危険性は一気に高まります。
周囲の電線や電話線に接触する
住宅地に限らず、電線や電話線は1本の線の損傷が複数の家の支障になることもある
大切な生活の基盤です。
特に電線は、漏電や漏電が原因の引火による火災も心配です。
また電話線は、インターネットの接続に影響することも考えられます。
このような電線や電話線に空き家の木の枝が接触しているとすれば、すぐに対処が必要でしょう。
防犯上のリスクが高まり治安が悪化する
放置された庭木の成長は早く、あっという間に大きくなります。きれいに整っていた庭が、数年で見る影もないほど様変わりすることはよくあります。
庭木が繁茂しすぎて、不審者が出入りをしても気がつかなくなります。
そうなると心配なのが、ご近所にとって空き家が「死角」になることです。
特に夜間は、庭木だけが大きくなって人の気配はない空き家の存在は、近隣の人にとって気持ちの良いものではありません。防犯上のリスクが高まり、治安の悪化が懸念されます。
「特定空家等」や「管理不全空家等」に指定されるリスクも
令和5年12月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」の一部が改正されました。この改定では「空き家」と「特定空家」に加えて、現状のまま放置すれば「特定空家」になる可能性のある空き家を「管理不全空家等」と定義し、行政指導の対象に追加しています。
市区町村から「管理不全空家」に指定された場合、速やかに建物の修繕や敷地の草刈り、売却、解体などを行う必要があります。行政の指導に従わず勧告を受けた場合、固定資産税の軽減措置が受けられなくなり、固定資産税が最大6倍に跳ね上がるペナルティが発生します。

自分で空き地の雑草対策や庭木のお手入れをする方法
所有する空き地の雑草や庭木を自分で手入れしたいという方もいらっしゃるでしょう。
自分でする空き地の雑草や庭木の手入れについて説明します。

除草剤・消毒剤を撒く
一般の方の雑草対策で多いのは、人力での草取りや草刈です。草取りは根から取り除くことで、草刈りは地上部を刈り取ることです。
雑草が生えている面積にもよりますが、同じ姿勢での長時間の作業のため、意外と重労働です。家事や仕事の合間にやるのは面倒に感じることもありますし、夏場の暑い日などは本当に大変です。
そこで登場するのが除草剤です。ただし、大切にしている植物やペットに影響しないように注意が必要です。
庭木が病気になったり、虫がついたりした時に撒く殺菌剤や殺虫剤を総称して消毒剤といいますが、消毒剤を散布する時も、風向きや降雨の有無など撒き方には気をつけましょう。
防草シート・マルチング材を使う
除草剤や消毒剤のような薬剤を使うことに抵抗のある方におすすめなのが、防草シートやマルチング材を使う雑草対策です。
防草シートは、雑草の発生を防ぐために地面に敷く、ポリエステル繊維や不織布などのシートのことです。マルチング材というのは、庭の土の部分を覆うための資材のことで、土壌の表面を隠すことで雑草を抑制します。
ウッドチップやバークチップなどの木質系が一般的ですが、レンガチップやカラー砕石などもマルチング材と呼ばれます。
防草シートを敷き、その上をマルチング材で仕上げるというパターンは、防草効果が格段に高くなり、見た目もおしゃれなので人気です。
但し、面積が大きくなると、整地や材料の運搬など、素人では難しい部分が出てきます。
砂利を敷く
空き家の雑草対策として、砂利を敷くことも有効です。砂利敷は防草シートと併用するのが最も効果的で、防草シートを敷いた上に3~5cmの厚さの砂利を敷きます。防草シートが砂利の沈み込みを抑え、砂利層が防草シートを紫外線から守るという相互効果により、雑草対策効果が長く持続します。
こちらの記事では、雑草対策としての砂利敷について詳しく解説しています。砂利敷にするメリットとデメリット、施工の注意点、気になる費用などをご紹介しているので、ぜひご一読ください。
グランドカバーを植える
地表を覆って広がるグランドカバーを植えるのも、雑草対策には効果的です。グランドカバーは生命力が強く密に生長するのが特徴で、庭の景観を美しく保ちつつ、雑草が生えるスペースを奪います。
グランドカバーのデメリットとしては、放置しておくと勢力が広がり過ぎてしまうことです。伸びた部分を刈り込んだり、建物の外壁を覆い尽くさないよう切り戻したりなど、最低限の管理は必要です。
庭木の剪定や伐採をする
自分で庭木の剪定や伐採をする時、素人が手をかけられる目安は、人の背の高さ位までの庭木です。
それ以上の高さの庭木を剪定するとなると、脚立や梯子が必要になり、落下や墜落の危険性があります。伐採では、思わぬ方向に倒れて自分が怪我をしたり、周囲の建物や植物を損傷させたりするリスクが高くなります。
また、何とか作業ができたとしても、剪定した枝葉や伐採した庭木の幹木などの処分も考えなければなりません。自治体の処分場や、地域の処理業者に問い合わせが必要でしょう。
空き家の雑草対策はプロへ依頼がおすすめ
空き家も、今住んでいる家と同じように適切な管理をしたいものです。そういう時、頼りになるのは専門業者です。
ここでは、空き家の雑草や庭木の管理を専門業者に依頼すべき理由を3つ紹介します。

空き家が遠方にある場合は特にメリットが大きい
管理したい空き家が遠方にある場合、専門業者に依頼するメリットは大きいです。時間と交通費をかけて遠方まで行って、手入れに汗を流す必要はありません。
現在ではネットのHPなどで実績を確認して、信頼できる専門業者を選ぶことができます。
見積書のやり取り、施工状況の写真等はメールやLINEで送受信することが可能です。
支払いだけは、お互い納得のいく安心できる方法を選びましょう。
手慣れているためスピード感があり仕上りも良い
専門業者はこの道のプロですから、長年の経験に基づいた技術と知見があります。
また、手慣れた仕事のためスピード感があり、仕上がりもきれいいです。
例えば、庭木は、樹種によっては剪定の時期や強弱を変える場合があります。殺虫剤の散布も、虫の種類によっては、卵の時期の散布がいいのか、成虫まで待つ必要があるのか等の検討が必要なこともあります。
実践で培ってきた効果的な手入れができるのも専門業者に依頼するメリットの一つです。
自身の体力を浪費せず貴重な時間も取られない
業者に依頼すると、当然のことですが費用がかかります。
自分でやれば経費が節約できるからと考えますが、その分、自身の体力を浪費せず貴重な時間も取られないで済みます。
道具を買い揃えたり、薬剤や材料を購入したりする必要もありません。
また、専門業者には、庭木の伐採や全体のボリュームを落とすための枝払いなど、庭のリフォームについて相談することができます。
たとえ空き家であっても、きちんと管理された庭は住宅全体の価値を高めますから、最低限の費用はかける価値があると考えます。
空き家の雑草に関するよくある質問
空き家の雑草はどのような問題を引き起こしますか?
手入れのされていない空き家の敷地に雑草が繁殖することで起こりうる問題点は以下の通りです。
- 近隣全体の景観が悪くなる
- 蚊や蜂などの害虫が発生する
- 不法投棄が起こりやすくなる
- 建物が老朽化しやすくなる
さらに庭木の手入れを怠ることによって、以下のトラブルも招きます。
- 隣家に枝葉が侵入して支障となる
- 周囲の電線や電話線に接触する
- 防犯上のリスクが高まり治安が悪化する
隣の空き家の雑草を勝手に刈っても大丈夫ですか?
隣家が空き家に雑草が繁殖して困っていたとしても、他人の土地に生えている草木を勝手に刈ったり、除草剤を撒いたりすることは、器物損壊や不法侵入とみなされるリスクがあります。隣の空き地の草刈りをしたい場合は、必ず事前に土地の所有者に連絡を取り、許可を得てから行いましょう。
ただし、隣家から伸びてきた植物の「根」が境界を超えて入ってきている場合は、隣人の許可なく切り取ることが可能です。
また「枝」に関しても、令和5年4月の民法改正により、「所有者に枝を切るようお願いしても相当の期間内(目安として2週間程度)に対応してもらえない場合」や、「所有者が不明な場合」などに限り、隣人の許可なく自分で切り取ることができるようになりました。
とはいえ、ご近所トラブルを避けるためにも、まずは自治体の窓口や専門家に相談することをおすすめします。
お庭のお手入れなら、スマイルガーデンへ
空き家は社会全体で取り組まなければならない問題ですが、解決に至るまでには
何年も時間がかかる場合もあります。だからこそ今、実家が空き家になっている方や、
祖父母の家が空き家になっている方は、ぜひ一度プロにご相談いただきたいと思います。
空き家ではありませんが、雑草や庭木が放置されてしまったお庭をガラリと変えた
smileガーデンの過去の施工例を参考にご覧ください。
例)①

BEFORE

AFTER
庭木が高く伸びて、家や庭全体を覆い鬱蒼としています。そこに住宅があることすらわからなくなっていますね。すっきり伐採されて見通しが良くなっています。
例)②

BEFORE

AFTER
お庭の雑草が塀を超えるほど高くなっています。お隣との境も見えず、庭木の一部が塀を超えています。ご近所トラブルになる前に対処したいケースです。
いかがでしょうか?雑草や庭木を放置すると想定以上に高くなり、治安の面でも心配な場所になってしまいます。
ご実家が遠方だという方はぜひ、お気軽にsmileガーデンにお問い合わせください!













