庭の手入れの中でも、手間がかかって面倒なのが雑草の駆除です。雑草には多くの種類があり、効果的に駆除するためには、それぞれの特徴を理解しておくことが必要です。

特に、季節別の雑草の特徴に合わせた効果的な駆除方法を用いることは、無駄をなくして作業時間と労力の短縮に繋がります。

この記事では、季節別に庭によく生えている雑草と特徴、それぞれの効果的な駆除方法について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること

この記事では、以下のことが分かります。

  1. 季節別の代表的な雑草
  2. 雑草の効果的な駆除方法
  3. 雑草を駆除する方法と特徴
  4. 雑草の駆除方法でよくある質問

雑草には「一年草」と「多年草」の2種類ある

雑草と一口に言ってもいろいろな種類がありますが、生存期間によって一年草と多年草の2種類に大きく分けられます。

ここからは、一年草と多年草の特徴と、それぞれ代表的な種類をご紹介します。

一年草の雑草の特徴

一年草とは、種子から発芽して枯れるまでのサイクルが、1年以内の植物です。生長が比較的早く、発芽から開花までの期間が短く、シーズンが終わると自然に枯れます。

代表的な一年草の雑草

  • エノコログサ
  • メヒシバ
  • ヤハズエンドウ
  • ヒメジョオン
  • ホトケノザ
  • カラスノエンドウ
  • ハコベ

多年草の雑草の特徴

多年草とは、2年以上枯れずに生育を続ける植物です。

地下茎、地下の根、塊茎、球根などを地中に残す植物が多く、冬に地上部が枯れても地中部分が生き残り、再び新しい芽を増やします。また、根や地下茎だけでなく、花を咲かせて種子を作るものもあり、繁殖力が旺盛なのが特徴です。

多年草の雑草は一年草に比べると繁茂しやすく、根絶するのが難しい厄介な雑草が多いのが特徴です。

代表的な多年草の雑草

  • スギナ
  • ドクダミ
  • チガヤ
  • カタバミ
  • タンポポ
  • ヤブカラシ

防除が難しい雑草の種類

雑草の中で特に駆除が困難な雑草のことを、難防除雑草と呼びます。

難防除雑草は繁殖力が旺盛な上に地下茎や球根で地下部に栄養を蓄えているため、地上部を刈り取っただけでは駆除できず、除草剤も効きにくいのが特徴です。

代表的な難防除雑草

  • スギナ
  • チガヤ
  • アサガオ類
  • オオアレチノギク
  • オヒシバ
  • タンポポ
  • クズ
  • クログワイ
  • ツユクサ

春に生える雑草14種類と効果的な駆除方法

芽吹きの季節である春は、雑草の活動も活発になる季節です。

多年草や越年性一年草の雑草は、気温の高くなる春を待って芽吹き、花を咲かせて種子をまきます。春に生える代表的な14種類の雑草と、効果的な駆除方法をご紹介します。

スギナ

01スギナ
  • トクサ科の多年草
  • 高さ・草丈は30~40㎝

駆除が難しい雑草の代表格です。地下に張り巡らされた地下茎が地中深く、広範囲に広がるのが特徴で、少しでも残っていると再生・繁茂します。除草剤によって駆除する場合は、薬剤が根まで到達して全体を枯らす、茎葉処理型と土壌処理型の併用がおすすめです。薬剤散布以外では、防草シートの敷設や石灰による土壌改良が効果的です。

スズメノカタビラ

02スズメノカタビラ
  • イネ科の一年草
  • 高さ・草丈は5~30㎝

秋に芽生えて越冬し、春から夏にかけて開花・結実して種子で増えます。根は浅いのですが、株になるため駆除が難しくなります。発生前(秋から初冬)に、土壌処理型薬剤を散布して、出芽を抑制するのが効果的です。薬剤散布以外では、まだ小さいうちに根をしっかり掘り起こすか、耕運して土を動かすかして根絶やしにするのが大切です。

ブタナ

03ブタナ
  • キク科の多年草
  • 高さ・草丈は30~60㎝

外見はタンポポに似ていますが、ヨーロッパ原産のキク科の植物です。外来種として、生態系に与える影響が懸念されている植物の一つとなっています。駆除は抜き取りや刈り取りが有効ですが、除草剤を使う場合は「サンフーロン」や「ラウンドアップ」などのグリホサート系除草剤が効果的です。散布時期は、雑草が生えてくる春や秋の1ヶ月前が適期になります。

セイヨウタンポポ

04セイヨウタンポポ
  • キク科の多年草
  • 高さ・草丈は10~50㎝

ヨーロッパ原産で、広く世界中に分布しており、日本では明治時代に食用や飼料用として導入されたのが始まりです。種子の伝搬力が強く、在来タンポポへの影響が問題視されている外来種です。効果的な駆除方法は、株が大きくなって綿毛ができる前に根ごと抜き取るか、茎葉処理型除草剤を散布します。

ヨモギ

05ヨモギ
  • キク科の多年草
  • 高さ・草丈は50~100㎝

どんな土地でも育つ強い生命力を持ち、食用や薬用として、古来より人々に親しまれてきた植物です。地下茎および種子で増えて株や根茎が発達し、完全に抜き取るのは困難なため除草剤による駆除が一般的です。除草剤は、選択的除草剤や根まで枯らすのに土では分解されるグリホサート系除草剤がおすすめとなります。

ホトケノザ

06ホトケノザ
  • シソ科の一年草(越年草)
  • 高さ・草丈は10~30㎝

秋に芽吹き葉を広げて越冬し、翌春から夏にかけて実を結んで枯死します。冬に枯れることなく年を越すため、「越年草」に分類されます。駆除は、種をつけ始める前の春の開花後に抜き取るのが最も効果的です。発生面積が広く、除草剤を使う場合は、グルホシネート系またはグリホサート系が有効です。

オオイヌノフグリ

07オオイヌノフグリ
  • ゴマノハグサ科の一年草(越年草)
  • 高さ・草丈は15~30㎝

ヨーロッパ原産の外来植物で、前年の秋に発芽し、冬越しして開花年内に枯れる「越年草」です。2~5月に、1日で落ちる小さな青い花を次々と開花させます。手で抜くときは、結実前に根ごと抜き取るのが効果的です。除草剤を使用する場合は、有効成分が葉や茎から吸収され根まで枯らす、グリホサート系が適しています。

タネツケバナ

08タネツケバナ
  • アブラナ科の一年草(越年草)
  • 高さ・草丈は10~40cm

水田の雑草として知られています。ロゼット状になって越冬し春に開花して、細長い果実が熟すと種子をまき散らして拡散します。駆除は、6~7月、9~10月、11~12月の3回行うと効果的で、カマなどで刈り取るか、根ごと引き抜きます。除草剤はグリホサート系がおすすめで、草が濡れていないときに散布するのが大切です。

チガヤ

09チガヤ
  • イネ科の多年草
  • 高さ・草丈は30~100cm

細く節のある茎と緑に赤みのある先のとがった細い葉をもち、地下茎で増えて群生します。根が強く、旺盛な繁殖力をもっているため、駆除するには厄介な雑草です。駆除のポイントは、光合成させないように刈り取り続ける、繁殖させないように根を抜き続けるの2点です。除草剤は、グリホサート系がおすすめです。

カラスノエンドウ

カラスノエンドウ 画像
  • マメ科の越年性一年草
  • 高さ・草丈は60cm~1.5ⅿ

ピンク~紫色の花が可愛らしいカラスノエンドウは、秋に発芽して芽を出した状態で冬を越し、翌春に開花する越年性の一年草です。ツルを伸ばして他の植物に絡みつき、生長すると1mを超えることもあります。放置するとアブラムシの発生源にもなります。生長するとツルが絡まり抜きにくくなるため、早めに根元から引き抜くか、刈り取るのが効果的です。

ナズナ

ナズナ 画像
  • アブラナ科の越年性一年草
  • 高さ・草丈は10~40㎝

ナズナは春の七草にも数えられる越年性一年草の雑草で、逆三角形をした果実が三味線のバチに似ていることから、ペンペングサとも呼ばれています。秋に発芽して越冬し、春に開花します。繁殖力が旺盛で、放置すると辺り一面に広がってしまうことがあります。春の開花や結実前に根元から抜き取るか、除草剤を散布するのが効果的な駆除方法です。

ハコベ

ハコベ 画像
  • ナデシコ科の越年性一年草
  • 高さ・草丈は10~30㎝

ハコベは春の七草の一つに数えられる野草で、道端や畑などに地面を這うように群生するのが特徴です。柔らかい葉や茎はおひたしや和え物などに食用でき、インコなどの小鳥の好物としても知られています。根の張りが弱く浅いため、手で簡単に引き抜けます。生長が早いため、花が咲いて種をつける前に細かく抜き取り、増殖を防ぐのが効果的です。

ハハコグサ

ハハコグサ 画像
  • キク科の越年性一年草
  • 高さ・草丈は15~30㎝

ハハコグサは全国の道端や畑などに見られる越年性一年草で、春の七草にも数えられます。古くから日本に生育する植物で、繁殖力が旺盛です。全体に綿毛があり白っぽく見えるのが特徴で、春に黄色の粒状の花を咲かせます。種子が飛散すると翌年も繁殖してしまうため、春の開花前に根から引き抜くか、除草剤を使用するのが効果的です。

ノゲシ

ノゲシ 画像
  • キク科の越年性一年草
  • 高さ・草丈は50cm~1ⅿ

ノゲシはタンポポに似た黄色い花を咲かせるキク科の雑草で、タンポポに比べると茎が伸びて草丈が高く、茎の途中から葉が生えているのが特徴です。茎や葉を折ると白い乳液が出ます。ノゲシの駆除は種子が飛散する開花前に行うのが鉄則で、根元から引き抜くのが最も効果的です。大きく育っている場合は、茎葉にグリホサート系の除草剤を散布するのも効果的です。

夏に生える雑草16種類と効果的な駆除方法

夏の雑草は生命力が強く、気温や湿度の高さから急速に生長するのが特徴です。

夏に生える代表的な16種類の雑草と、効果的な駆除方法をご紹介します。

ドクダミ

10ドクダミ
  • ドクダミ科の多年草
  • 高さ・草丈は20~50cm

茎葉や花から、独特のニオイを放ちます。半日陰から日陰の湿地を好み、地下茎を四方八方に張り巡らして、覆い尽くすように繁茂するのが特徴です。一般的な駆除としては、グリホサート系の除草剤を葉や茎に散布します。酸性土壌を好むので、地下茎をできる限り除去した後、苦土石灰などでアルカリ性に土壌改良するのも有効です。

オヒシバ

11オヒシバ
  • イネ科の一年草
  • 高さ・草丈は30~80cm

日当たりの良い場所を好み、強いひげ根を張って生育して、引き抜きや踏みつけにも強いです。大量発生することが多く、カメムシなどの害虫発生を助長することもあるので、除草剤による早期の駆除が一般的です。グリホサート系の除草剤に抵抗性をもつオヒシバが報告されおり、グルホシネート系の非選択性茎葉処理型の除草剤の使用が増えています。

コニシキソウ

12コニシキソウ
  • トウダイグサ科の一年草
  • 高さ・草丈は10~30cm

北アメリカ原産の外来種で、ほぼ全国に分布しています。地面をはって広がり、茎から根を出して増えます。根が浅いので手でも簡単に抜けますが、茎をちぎると出てくる白い液体に触れると、かぶれやかゆみなどの症状が出ることがあるので注意が必要です。除草剤を使用する場合は、グリホサート系がおすすめです。

カタバミ

13カタバミ
  • カタバミ科の多年草
  • 高さ・草丈は10~30㎝

地下に球根のような太い根茎を持ち、茎を地に這わせて広がる匍匐性植物で、強い再生力と繁殖力が特徴です。根が地下深くまであるので、駆除には除草剤を使うのが一般的です。グリホサート系を使用することが多いですが、芝生などの枯らしたくない植物が周囲にある場合は、選択性の除草剤を使ってください。

ヤブガラシ

14ヤブカラシ
  • ブドウ科の多年草(つる性)
  • 高さ・草丈は200㎝以上

日本在来種で日本全域に生息し、ほとんど結実せずに、太い根を地中に伸ばして繁茂していくのが特徴です。地上部では、ツルを伸ばしてフェンスや他の植物に絡みつきながら生長します。駆除は、根こそぎ抜き取ったり、根を掘り起こしたりすることが多いです。除草剤を使う場合は、グリホサート系が適しています。

ササ

15ササ
  • イネ科の多年草
  • 高さ・草丈は10~200㎝(種類による)

木質化する硬い地下茎で広範囲に繁茂し、駆除が難しい雑草の代表格です。除草剤を散布する場合は、生育の活発な時期(6~8月)に、高濃度のグリホサート系除草剤を茎葉に散布します。除草剤散布以外では、地下30㎝程度まで掘り下げて、地下茎をすべて断ち切る「根切り」を行うことが多いです。

クズ

16クズ
  • マメ科の多年生半木本性植物
  • 高さ・草丈は10m以上にも伸びる

分類としては雑草ですが、越冬すると茎が木質化するため、半木本性植物とされています。「グリーンモンスター」の異名を持つほど強健で、非常に繁殖力の強い植物です。駆除の方法としては、草取り用のカマやフォーク使って引き抜く方法がありますが、広範囲の除草では薬剤を使用するのが一般的です。ただし、通常の除草剤では効果が出にくいことがあるため、「クズ・木本性つる類」の枯殺専用剤(ケイピンエースなど)を使用することをおすすめします。

メヒシバ

17メヒシバ
  • イネ科の一年草
  • 高さ・草丈は30~70cm

春に芽を出し、夏から秋にかけて生長し、穂から種を撒き散らして増えます。茎の途中から根を出して株を広げて、冬には枯れますが、種が翌年春に発芽します。根元から引き抜いて駆除はできますが、周囲に散らばった種が発芽しますので、開花前に駆除を行うようにしてください。手軽で確実な駆除を目指すのであれば、発生前、発生初期の土壌処理型の除草剤散布がおすすめです。

ハマスゲ

18ハマスゲ
  • カヤツリグサ科の多年草
  • 高さ・草丈は15~40cm

細長い地下茎の先に硬い塊茎をつくることで繁殖します。海岸付近の砂地に多いことから、この名前がありますが、内陸地にも普通に見られアスファルトを押し上げるほど生育力が強いです。除草剤を使う場合は、グリホサート系をおすすめします。除草剤を使わない場合は、寒い時期に塊茎を土壌表面にさらし、乾燥させて死滅させる方法があります。

オオバコ

19オオバコ
  • オオバコ科の多年草
  • 高さ・草丈は10~50cm

穂状の花が4~9月頃に咲き、花後に、水に濡れると粘る種子ができます。この粘着質の種が人や動物、車などで運ばれて増えていきます。駆除の方法は、少量であれば根から引き抜き、広範囲に広がっている場合はグリホサート系除草剤を散布します。周囲に枯らしたくない植物がある場合は、選択性の除草剤を使ってください。

イタドリ

20イタドリ
  • タデ科の多年草
  • 高さ・草丈は100~150cm

日当たりの良い場所を好み、河川敷や荒れ地などで急速に群落を形成します。地下茎が発達し、太くて強靭です。発生初期の駆除は、耕起によって地下茎を切断したり、年に複数回の刈り払いを行ったりします。群落を形成している場合の駆除は薬剤を使用します。おすすめの薬剤はグリホサート系です。

チガヤ

チガヤ 画像
  • イネ科の多年草
  • 高さ・草丈は30~80㎝

地下30~50cmまで張り巡る非常に強い地下茎を持つ、イネ科の多年草です。初夏に白くふんわりとした綿毛の花穂を咲かせるのが特徴で、全国の河川敷や空き地に群生しているのが見かけられます。駆除方法としては、地下茎まで成分が浸透するグリホサート系除草剤の使用が最も効果的です。

ツユクサ

ツユクサ 画像
  • ツユクサ科の一年草
  • 高さ・草丈は15~50㎝

朝咲いて昼にしぼむ青い花を咲かせる一年草の雑草で、直立せずに地面を這いながら伸びるのが特徴です。地面に接した茎の節から根を出して増殖し、手で抜くだけでは地中に残った根や茎からすぐに再生します。根から完全に枯らすために、グリホサート系やグルホシネート系の除草剤を使用するのが効果的です。

イヌタデ

イヌタデ 画像
  • タデ科の一年草
  • 高さ・草丈は20~50㎝

イヌタデは、日当たりが良く湿り気の多い道端や草地に生える雑草です。鮮やかなピンク色の小花や蕾が、お赤飯のように見えるところから、アカマンマとも呼ばれています。生長して大きくなったイヌタデは根が深く、引き抜くのが難しくなるので、花が咲く前に根元から抜き取るのがおすすめです。

カラスムギ

カラスムギ 画像
  • イネ科の越年性一年草
  • 高さ・草丈は60cm~1ⅿ

ユーラシア大陸原産のイネ科の雑草で、道端、畑、河川敷などによく自生しています。麦畑に繁殖すると重大な被害をもたらすため、農業従事者からは難防除雑草と認識されています。種子が落ちると翌年も大量に発生してしまうため、穂が出る前に根元から引き抜くか、広範囲に及ぶ場合は一般家庭用の茎葉処理型除草剤(グリホサート系など)を使用するのが効果的な駆除方法です。

ギシギシ

ギシギシ 画像
  • タデ科の多年草
  • 高さ・草丈は40cm~1ⅿ

ギシギシは、大きく生長すると1mを超すこともあるタデ科の多年草です。茎や葉をこすり合わせるとギシギシときしむような音がすることが名の由来と言われています。地中深くまで強靭な太い根を伸ばし、一度生えるとなかなか駆除できない厄介な雑草です。駆除には根まで枯らせるグリホサート系除草剤を散布するか、根元から深く掘り起こして根を抜き取るのが確実です。

秋に生える雑草13種類と効果的な駆除方法

秋の雑草は、夏から秋にかけて急激に生長するものが多く、花を咲かせた後に種子を飛ばして、翌年もまた繁殖します。秋の代表的な16種類の雑草と、効果的な駆除方法をご紹介します。

セイタカアワダチソウ

21セイタカアワダチソウ
  • キク科の多年草
  • 高さ・草丈は100~250cm

北アメリカ原産の外来種で、種と地下茎で繁殖する旺盛な生命力があります。根や地下茎から他の植物の生育を阻害する化学物質を出し、在来植物の減少を引き起こします。駆除方法としては、地下茎から根こそぎ抜き取るのが最も確実な方法です。除草剤を使う場合は、一度刈り取ってから、グリホサート系除草剤を散布します。

カヤツリグサ

22カヤツリグサ
  • カヤツリグサ科の一年草
  • 高さ・草丈は30~50㎝

葉の間から断面が三角形の茎がまっすぐに伸び、その先端に黄色っぽい穂をつけ、無数の種をまき散らして増えます。畑地や路上、空き地などの湿ったところに、種が集まって密集して繁殖するのが特徴です。駆除は、グリホサート系かグルホシネート系の除草剤を使うのが効果的です。

エノコログサ

23エノコログサ
  • イネ科の一年草
  • 高さ・草丈は20~70㎝

狗尾草(エノコログサ)とは犬の尻尾のような草という意味です。ふわふわとした花穂が尻尾に似ていることに由来しています。道端や空き地、河川敷などの日当たりの良い乾燥した場所に多く見られます。エノコログサの駆除で最も効果的で手早いのは、草丈が10~15㎝程度の生長初期の除草剤散布です。薬剤はグリホサート系やMCPがおすすめです。

オオアレチノギク

24オオアレチノギク
  • キク科の一年草(越年草)
  • 高さ・草丈は80~180㎝

南アメリカ原産のため、温帯から熱帯の環境を好み、本州以南の全域に分布しています。秋に発芽し、ロゼット(根生葉)を広げて越冬します。種子で繁殖し、乾燥に強いのが特徴です。発芽から生長初期までは、刈り取りや耕起などで駆除できます。伸びてしまっている場合は、グリホサート系かグルホシネート系の茎葉除草剤を散布してください。

ススキ

25ススキ
  • イネ科の多年草
  • 高さ・草丈は100~250㎝

日本の山野に広く分布し、丈夫な茎と、秋に銀白色の大きな穂をつけるのが特徴です。暑さや寒さに非常に強く、種子と地下茎で増え、次第に群生化します。駆除は、種子を飛ばすほど生長する前に刈り払い機で刈り取ったり、土壌を耕起耕運して種子の発芽や地下茎の生長を抑えたりします。除草剤はグリホサート系茎葉除草剤が有効です。

アキノノゲシ

26アキノノゲシ
  • キク科の一年草(越年草)
  • 高さ・草丈は60~200㎝

秋に咲く大型のキク科植物で、茎や葉を切ると白い汁が出るのが特徴です。8~11月頃に、枝分かれした茎の先にタンポポに似た薄黄色の花を多数つけます。数が少ない場合は、結実間に、刈り取るか根こそぎ引き抜いて駆除します。大量に繁茂しているときは、グリホサート系除草剤を使用してください。

ヒメムカシヨモギ

27ヒメカムヨモギ
  • キク科の一年草(越年草)
  • 高さ・草丈は100~200㎝

北アメリカ原産の外来種で、秋に発芽してロゼット状で越冬し、翌春以降に茎を立上げ生育します。日当たりの良い道端や河川敷、空き地などで大量に繁殖します。乾燥に強く、土壌を選ばずに群生して生育するのが特徴です。駆除は、秋と翌春に除草剤を散布するのが一般的です。薬剤はグルホシネート系やグリホサート系が効果的です。

チカラシバ

28チカラシバ
  • イネ科の多年草
  • 高さ・草丈は50~70㎝

根が非常に強く張って、簡単に引き抜けないことから、この名がつきました。茎や葉も大変丈夫で、踏みつけや刈り取りに強いのが特徴です。駆除の方法としては、牛を継続的に放牧して採食させたり、株数が少ない初期段階に根から引き抜いたりすることが多いです。除草剤を使用する場合は、イネ科雑草に効果のあるグリホサート系除草剤をおすすめします。

ミズヒキ

ミズヒキ 画像
  • タデ科の多年草
  • 高さ・草丈は30~80㎝

夏から秋にかけて細長い花穂を長く伸ばす雑草で、花の上部は赤く下部が白いのが特徴です。花の後にできる果実はフック状のトゲがあり、衣服や動物の毛にくっつき、広範囲に広がろうとします。種子ができる前に根からしっかり引き抜くか、根まで枯らすグリホサート系除草剤を使用するのが効果的な駆除方法です。

ミゾソバ

ミゾソバ 画像
  • タデ科の一年草
  • 高さ・草丈は30cm~1ⅿ

地面を這うように伸び、茎の上部は立ち上がって群生するタデ科の植物です。日当りがよく水が豊かな河川敷、用水路、湿地などを好み、環境によっては1m程の高さまで生長することがあります。一年草ですが繁殖力が強いため、種子をつける前の夏頃までに根元から刈り取るか、グリホサート系の除草剤で枯らすのが効果的です。

ヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ 画像
  • ヤマゴボウ科の多年草
  • 高さ・草丈は1~2m

北アメリカ原産で日本の風土になじんで帰化した雑草で、秋に実る黒い果実はブドウのような形をしており、根がゴボウのように長いのが特徴です。大型の多年草で、冬に枯れるまでに高さ2m程まで生長することもあります。食用になるヤマゴボウとは別種で、草の全部、特に根に毒があるため、除草時には必ず手袋をはめましょう。駆除方法としては、太い根ごと引き抜くか、スコップなどで根を掘り起こすのが確実です。

ヘクソカズラ

ヘクソカズラ 画像
  • アカネ科の多年草
  • 高さ・草丈 2~3m

葉や茎に独特の強い悪臭がある日本原産のツル性の多年草です。繁殖力が強く、フェンスや他の植物に絡み、2~3mと大きく生長します。地下茎が残っていると何度でも再生するので、一度生えると駆除が厄介な雑草として知られています。つるをたどって根元から引き抜くか、茎から吸い上げやすいように地上部を刈ってから、グリホサート系除草剤を散布し、根まで枯らすのが効果的です。

カラスウリ

カラスウリ 画像
  • ウリ科の多年草
  • 高さ・草丈3~6ⅿ

日本の野山に自生するツル性の多年草で、周囲の樹木に絡みつきながら大きく生長します。落葉樹が葉を落とし始める晩秋に、朱色の実を付けるのが特徴です。地下に大きな塊根を持つため、地上部を刈り取るだけではすぐに再生してしまいます。完全に駆除するためには、根元を特定してシャベルで掘り起こすか、グリホサート系除草剤で根まで枯らす必要があります。

冬にも雑草対策は必要?冬に生息する雑草の種類

冬には勢いを弱める植物の多い中、活動を続ける雑草もあります。

ゼニゴケ

29ゼニゴケ
  • ゼニゴケ科|胞子よる有性・無性生殖で増殖
  • 高さ・草丈は2~10㎝

茎と葉の区別がない葉状体で、平たく地面に広がり、裏側から仮根を出して地面に張りつくのが特徴です。通常、繁殖のほとんどは胞子の拡散による無性生殖ですが、条件が揃えば有性生殖を行います。駆除には、ゼニゴケに特化した駆除剤を使用するのが効果的です。駆除剤以外の方法としては、ヘラやシャベルを使って剝がしたり、ブラシでこすり落としたりする方法があります。

スナゴケ

30スナゴケ
  • ギボウシゴケ科|胞子による増殖
  • 高さ・草丈は3~5㎝

星砂のように見える小ぶりで可憐な星形・六角形に近い葉が特徴です。日当たりの良い湿った砂地や岩場、石垣などに群生します。コケは弱酸性の土壌を好むため、アルカリ性の強い消石灰を撒いて土壌改良して駆除することができます。土壌改良は、コケの発生と繁殖の両方を抑制するのに有効です。

雑草の4つの駆除方法とポイント

雑草は繁殖力が高いため、早めに対処しないと庭があっという間に雑草だらけになってしまいます。

雑草を効果的に駆除する方法には、草むしり、除草剤、草刈り機による除草、業者に依頼するなど、いろいろな方法があります。それぞれの方法について詳しく解説していきます。

1.草むしり

雑草の駆除方法として最も手軽に行えるのが、手で雑草をつかんでむしる草むしりです。

雑草の根元を手でしっかりつかんで、1本ずつコツコツと引き抜いていきます。鎌や草取り器などの手動の草むしり道具や、電動の草抜き機を使うとより効率的に草むしり作業が行えます。

草むしりのコツは、雑草が繁殖する前にしっかり根まで引き抜くことです。いくら地上の部分の雑草を除去しても根が残ったままでは、またすぐに雑草が生えてきてしまいます。

しかし、根が深く強く張る雑草や地下茎で広範囲に根を生やす雑草は、草むしりだけで完全に駆除することは難しいため、除草剤を併用するのがおすすめです。

雑草の草むしりに必要なアイテム

草むしりに必要なアイテムは以下の通りです。

必要なもの

手袋草むしりの時に草や泥で手指が汚れたり傷ついたりするのを防ぎます。手のひら側にゴムがついているタイプは、雑草をしっかりつかみやすいのでおすすめです。
スコップ雑草が引き抜きにくい時に、根元を掘り起こすのに使用します。
バケツやゴミ袋引き抜いた雑草を一時的に入れ、草むしり後に処理します。
ほうきや熊手草むしり後に散らばった雑草をまとめるのに使用します。

あると便利なもの

ねじり鎌柄に対して刃がねじれた角度でついている小型の鎌で、土の表面をかきとるようにして草をむしることができます。立ったまま草取りができる柄の長いタイプもあります。
除草フォークフォークのような形をした幅広の爪を雑草の根元にさし、テコの原理で根を起こして引き抜きます。
電動草むしり機フォーク状の刃を根元にさしこみ、電動モーターで振動を与えながら根こそぎ草をむしります。

2.除草剤

除草剤は、雑草を枯らすことを目的に使われる農薬です。接触した全ての植物を枯らす非選択的除草剤と、特定の植物種を枯らす選択的除草剤の2種類があります。

駐車場や空き地などの雑草をまとめて駆除したい場合は非選択的除草剤を、芝生や大切に育てている植物の周りの雑草だけを枯らしたい場合は選択的除草剤を使用するなど、目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。

除草剤は農薬の一種なので、安全性に考慮して使用することが大切です。注意すべきポイントは以下の通りです。

  • 除草剤が皮膚や粘膜に触れたり、誤って除草剤を吸い込んだりしないよう、長袖、長ズボン、手袋、眼鏡(ゴーグル)、マスクなどを着用する
  • 除草剤を散布した後は、手洗いやうがいを徹底して行い、着用した衣服や器具は洗う
  • 風の強い日や雨の直前や直後は、除草剤を散布しない
  • 枯らしたくない庭木や草花や家庭菜園の周囲には散布しない
  • 池や井戸の周辺での使用は避ける
  • 散布前に除草剤のラベルを確認し、ラベルに記載されている用法や用量を遵守する
  • 残った除草剤は直射日光や高温多湿を避け、子どもの手の届かない場所で適切に保管する

除草剤のタイプ

除草剤にはさまざまな種類があり、雑草の種類や目的によって使用すべき種類が異なります。除草剤の種類と特徴を解説します。

用途別の種類

非農地用公園、庭、駐車場など、周辺に植物を植えない場所向けの除草剤。
農地用田んぼ、畑、果樹園、家庭菜園など、農作物へ害を及ぼす雑草を除去するための除草剤。農林水産省登録と記載されている。

形状別の種類

液状通常散布から数日後には効果が現れる。既に成長している雑草の処理に有効。
粒状土壌に散布し、長期間にわたって効果を発揮するタイプの除草剤。雑草の発生を予防したり、生長を抑制したりするのに効果的。

処理方法の種類

土壌処理型土壌に散布して、これから生えてくる雑草の発芽を抑制する。効果は3~6カ月持続する。液状のものと粒状のものが販売されている。
茎葉処理型既に生えている雑草の葉や茎に散布して、雑草を枯らせる除草剤。通常液状のものが多く、即効性が高い。

雑草が生い茂ってしまっている駐車場なら非農地用の液状の茎葉処理型除草剤、家庭菜園で雑草が生えるのを防ぎたい場合は農地用の粒状土壌処理型除草剤など、土地の用途や雑草の状況に合わせて適切な除草剤を選ぶことが大切です。

3.草刈り機

草刈り機は、広範囲に雑草が生えている場合におすすめの雑草対策です。草刈り機では雑草の地上の部分を刃で切ります。

草刈り機は地際ギリギリを狙って刈るのが基本ですが、刃が土に当たると小石が飛散して大変危険です。土を削らないよう、地面から少し浮かせて刈るように注意しましょう。根から完全に枯らしたい場合は、草刈り後に除草剤を併用するのが効果的です。

草刈り機には、主にエンジン式・コード式・バッテリー式の3種類があります。プロが取り扱うのはパワフルな草刈り機はエンジン式ですが、エンジン式は重たくて音もうるさいため、一般の方が使うのは難しいかもしれません。家庭で使う草刈り機なら、コード式かバッテリー式の方が取り扱いやすいでしょう。

4.プロの業者

雑草の駆除は草刈り機を使うにしても、コツコツと草抜きをするにしても、時間と体力が必要な大変な作業です。また、除草剤の使用も、数ある種類の中から適切なものを選ぶのは難しく、安全に散布するためには説明書をしっかり読んで量や散布法を遵守する必要があります。自分で除草するのが難しいと感じる場合は、プロの業者に除草を依頼するのが良いでしょう。

smileガーデンでは、お庭や空き地の雑草対策として、機械による草刈り、手による草むしり、除草剤の散布などを行っています。

現地を無料で調査し、雑草の種類や伸び具合などに合わせて、刈払機や自走式草刈機、ハンマーナイフなどを使い分け、効率的に除草いたします。雑草対策に悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

よくある質問

しつこい雑草は?

数ある雑草の中で、特に根絶するのが難しいと言われているのがドクダミとスギナです。

ドクダミは多年草で、地下茎を四方八方に張り巡らせて地面を覆いつくすように繁茂するのが特徴です。ドクダミの駆除はグリホサート系の茎葉処理型の除草剤の散布が効果的ですが、地下茎が残っていると翌年また生えてきてしまいます。

スギナは、地下茎が地中深く広範囲に広がるのが特徴で、駆除の難しい雑草の代表格です。地下茎が少しでも残っていると再生し、あっという間に繁茂します。スギナの駆除には茎葉処理型と土壌処理型の併用がおすすめです。

よく見かける雑草の名前は何?

庭や空き地などでよく見かける雑草の中で、花や穂に特徴があって見分けやすい5種類をご紹介します。

タンポポ3~5月に黄色い花を咲かせ、咲き終わったら球状の白い綿毛となります。
メヒシバイネ科の一年草で繁殖力の高い雑草で、7~11月頃に数本の細い穂を放射状に伸ばします。
ハコベ春の七草にも数えられているナデシコ科ハコベ属の植物の総称。地面を這うように成長し、2~5月頃に小さな白い花を咲かせます。
ヒメジョオン日当たりの良い草地に多く見られる雑草で、5~8月頃に白い小さな花を咲かせます。
シロツメクサクローバーとも呼ばれる雑草で、三つ葉と球状に集まる小さい白い花が特徴的です。

根から駆除した方がいい雑草は?

以下の3種類は地下茎で広がる繁殖力の高い多年草の代表格です。

スギナ地下茎が深くまで伸び、千切れた部分から再生する。
ドクダミ地下茎を四方八方に張り巡らせ、急速に広がり地面を覆いつくす。
セイタカアワダチソウ草丈100~250cmと大きく生長するキク科の雑草で、地下茎から他の植物の生育を阻害する化学物質を発生させる。

根絶やしにしない限り完全に駆除するのが難しいため、根を地中から掘り起こしたり、根まで枯らすグリホサート系の除草剤を使用するのが効果的です。

庭のお手入れなら、スマイルガーデンへ

雑草は一度発生してしまうとすぐに繁殖してしまうため、早めに対策をすることが大切です。

雑草対策には、手による草むしり、除草剤の使用、草刈り機の使用などがありますが、土地の用途や雑草の種類、生え具合によって、適切な対策方法を選ぶ必要があります。また、地下茎で広範囲に広がる雑草や種が残ってしまう雑草などは、草刈りと除草剤を併用しないと根絶できないケースもあります。自分で対処しきれない場合は、プロに除草を依頼するのもおすすめです。

雑草でお悩みの方は、業界No.1のチェーン店舗数を誇る全国展開の造園業者「smileガーデン」にご相談ください。

smileガーデンでは、草の長さや土地の用途に合わせて、刈払機、自走式草刈機、ハンマーナイフなどを使い分け、最も適切かつ効果的な方法で除草作業を行っています。広範囲の雑草や芝生に生えた雑草の対策など、多数の除草実績があります。お客様のご希望や予算に合わせた除草計画ができますので、ぜひお気軽にお問合せください。

まとめ

季節を問わず発生する雑草。繁殖の強い雑草には早めの対策が大切です。

今回は、雑草をとにかく駆除する方法を紹介しましたが、発生する環境によっても雑草対策は異なります。

たとえば、芝生の中の雑草には芝生に害を与えない除草剤が適していますし、菜園の近くの雑草には菜園に影響を与えない方法で除草剤を散布します。

雑草の種類はもちろん発生した環境も考慮して、最適な駆除方法を選んでくださいね。