梅の木（ウメ）の失敗しない剪定の時期はいつでしょうか。

梅の木（ウメ）をいつ剪定したらよいか見当がつかない方も多いのではないでしょうか。
梅の木（ウメ）の失敗しない剪定の時期について見てみましょう。

梅の木（ウメ）の木の剪定時期は、落葉後の冬11月～12月か、新芽が伸びる夏6月～8月中旬くらいまでの間の2回行います。
冬の剪定では、一定の大きさにするため枝先を切り詰める剪定を行います。ご自分で剪定する場合、花芽を落としてしまいそうで不安なら11月は軽めに行い、花後の2月に冬剪定を行ってもかまいません。

夏の剪定では、長く伸びた徒長枝に養分を取られないよう、新枝を切ると翌年の花付きがよくなります。
梅の木（ウメ）は旧枝咲きで、花芽分化は7月頃。
短い枝に花芽が付くので切らずに残し、長く伸びた徒長枝のみを手入れしましょう。

梅の木（ウメ）のように冬～春に咲く花の木は、同じ年度の夏～秋に花芽をつけるので、夏～冬に剪定すると花の量が減ってしまいますので注意しましょう。
透かし剪定なら、切る枝と残す枝があるので花芽のすべてを落とす心配がなく、おすすめです。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあるように、梅の木（ウメ）は剪定することで翌年の花付きや実付きがよくなります。

梅の木（ウメ）の手入れの詳しい仕方を見ていきましょう。

その前にまずは、剪定に使用する道具のご紹介です。

用途によって様々な造園道具がありますが、それら使用の上では十分注意しなければなりません。
一つずつ見ていきましょう。

梅の木（ウメ）の剪定時には作業用の手袋を用意しましょう。
剪定作業でトゲやささくれが手に刺さるなど、普通の軍手では保護しきれないケガがあるかもしれません。
樹種によっては剪定時に、木から樹液が出てかぶれたり、アクが手に付着して取れにくかったりする場合もありますので、手のひら側が樹脂コーティングになっているものが滑りにくくおすすめです。
ガーデングローブという名前で市販されていることもあります。

梅の木（ウメ）の剪定時に一番活躍するペンチのような形をしたハサミです。
切り刃と受け刃になっていて、種類にもよりますが、直径1ｃｍ～2cmほどの枝なら手で軽く握って切ることができます。
サイズが色々ありますので、手の大きさに合わせて選びましょう。左利き用もありますよ。

刃先が細いので、剪定バサミでは入りにくい込み入ったところに入りやすく、小回りが利きます。
剪定バサミほど太い枝は切れませんので、細い枝や最後の仕上げに使用します。
取っ手の片方の輪には親指を、もう一方の輪には中指から小指までを入れて、人差し指は外に出してハサミを支え、安定させます。

梅の木（ウメ）の剪定バサミでは切れないような直径2cm以上の太い枝は、剪定用のノコギリで切りましょう。
木工用ノコギリとは違い、お侍さんの脇差のようなノコギリです。細身で刃先20cm～30cmの軽量なものがおすすめです。
梅の木（ウメ）の枝を切っている最中に、枝の重みで樹皮が裂けてくることがあります。
切る枝の付け根の下部に切り込みを入れてから、その少し外側をノコギリで切れば、皮が裂けても切れ込みのところでストップしてくれ、見栄えが悪くなるのを防ぎます。

脚立は梅の木（ウメ）を剪定するときに使用します。
脚立には2タイプあり、ひとつは一般的な四脚（4つ足タイプ）、もうひとつは一方が梯子、もう一方が一本足になっている三脚（3つ足タイプ）があります。

造園では主に三脚が使われます。
なぜなら、樹木の剪定では、幹や枝の隙間に足をねじ込み脚立を立てねばならない場合が多くあるためです。

脚立には、一番上の段に載って作業しない、上を向いて作業しない、などのルールがあります。危険防止のため遵守しましょう。

梅の木（ウメ）の太い枝を剪定した時は、切り口の治りが遅く傷口から病気が入りやすくなっているため、剪定後の切り口に癒合剤を塗ることをおすすめします。傷口がいつまでも乾かないでいると、栄養が流れ出たり、病原菌に侵されたりする場合があるためです。

癒合剤はトップジンＭペーストやカルスメイトなどの商品が市販されています。

高枝切りバサミ（細い枝なら脚立不要でカットできます）、熊手（剪定した葉や枝を集めるのに使用します）、箕（ちりとり代わりに使います）、シュロ縄（切ってはいけない枝を一時的にまとめておく）フレコンバッグ（枝葉を入れるごみ袋です）などがあると便利な道具です。

梅の木（ウメ）の基本の剪定は冬、梅の木（ウメ）の木全体が見渡せる落葉期に行います。
仕上がりの樹冠ラインを思い描き剪定しましょう。

梅は短い枝に花芽が付くので、短い枝を残し、不要な徒長枝は切り落とします。5年目以上の古木には花が咲きにくいので、古い枝を切り戻して枝を更新しましょう。
年2～3回毎年こまめに梅の木（ウメ）の手入れを行うことによって、花付き実付きがよく美しい樹形に仕上がるコツです。

梅の木（ウメ）は花後に新枝を伸ばすので、夏にも手入れをするとよいでしょう。
剪定の仕方は、開花後6月～8月中旬に樹冠から飛び出た威勢のよい徒長枝を2～3節内側から切り戻します。花芽は短い枝に付くので、伸びすぎた徒長枝や内側に伸びた枝は、交差するので付け根から切り戻し、外芽を残します。

また、1年目の梅の木（ウメ）の苗木は、9月~12月頃50ｃｍ前後の高さに切り詰めます。
2年目の苗木は冬の12月~1月頃、伸びた枝を2～3本残して枝の付け根から切り戻し、間引きます。
3年目は12月~1月頃、徒長枝を枝の付け根から切り詰め間引きます。交差枝や下向きの枝も切り詰めましょう。
4年目以降は通常の剪定の仕方同様に、毎年冬と夏の年2回の手入れを行います。

①「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言う言葉がある通り、剪定で花付きがよくなる花木です。
しかし強剪定しすぎると花が咲かなくなるので注意しましょう。

②主枝から伸びた短い枝に花が咲くので、短い枝を切らないようにしましょう。

③手入れを怠り放置すると、徒長枝が伸びて樹形を乱します。毎年2回ほど剪定しましょう。

造園業者・庭師に梅の木（ウメ）を剪定してもらえば、プロの技で格好良く仕立ててもらえます。
植物に詳しい専門家なので花芽分化の時期などに精通しており、来年もしっかり咲いてくれるように剪定してもらえるので安心ですよね。

自分で剪定する一番のメリットは、なんといっても費用が安く済むことです。
最初に道具代を一通り揃えれば、あとは何年も使用でき、長い目で見れば剪定費用を安く抑えることができます。

また、ご自分で剪定すると梅の木（ウメ）に愛着が湧き、手入れにも精が出ることでしょう。あれこれ調べているうちに樹木の造詣も深くなり、マイホームのガーデンライフがより豊かなものになるでしょう。

一方、自分で剪定するデメリットは、いわゆる3K（キツい・汚い・危険）ポイントがあげられ、女性や高齢者では難しい場面も出てきます。
中でも最大のデメリットは、刃物や高所で作業するのでケガの危険性があることです。
そして樹種によって剪定の方法が異なることも難しいポイントです。例えば、門かぶりの松、シンボルツリーのシマトネリコ、キンメツゲの垣根、どれも剪定方法は同じではありませんよね。
もし梅の木（ウメ）の剪定に失敗した場合、取り返しがつかなくなるデメリットもあります。
樹木は一度失敗すると簡単には修復できません。最悪、樹勢が弱って枯れてしまうことも・・・。

また、剪定した枝くずは、量が多いと事業ごみとみなされ、家庭ごみの集積所では持って行ってくれません。
どこに持ち込んだらよいか自治体などに聞いて事前に調べておきましょう。

梅の木（ウメ）の剪定を造園業者・庭師に頼む際は、以下の手順で行います。
価格が安ければいいというわけではなく、内容もしっかり確認してから決めてくださいね。

①まずは電話か、業者のウェブサイトの問い合わせフォームより、梅の木（ウメ）の剪定の相談をしてみましょう。折り返し、担当スタッフより連絡が来ます。

②正式な見積りは現地調査しないと分からないものなので、ネットや電話だけで料金を決める業者は要注意です。まずは現地を見に来てもらう日時を決めましょう。見積もりまでは無料の専門業者だと安心ですよね。

③いくつかの業者から相見積もりを取り、比較したのちに契約の有無を決めるとよいでしょう。支払いは後払いOKの業者だと良心的です。

梅の木（ウメ）の剪定を造園業者・庭師に頼むメリットは、樹木のエキスパートなので、すべてにおいて安心してお任せできるのがポイントです。
樹木の種類に合った剪定方法や剪定時期を選び、適切に処分してくれます。樹木のプロなら剪定の傷口から病気が感染しないよう、アフターケアも万全です。
場合によっては梅の木（ウメ）の剪定だけではなく、玄関アプローチや植栽がより素晴らしくなるよう、プロの目線で庭づくりのアドバイスをもらえるかもしれませんよ。
樹木で困った時に助けてもらえるパートナーとして、今後も末長くお付き合いできると嬉しいですよね。

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