コニファーの剪定時期やポイント
お手入れ基本情報

コニファーの失敗しない剪定の時期はいつでしょうか。

失敗して枯れると困りますよね。
コニファーをどの季節に手入れしたらよいか見当がつかない方も多いのではないかと思います。

コニファーの失敗しない剪定の時期について見てみましょう。

コニファーの剪定の時期は、強剪定するなら新芽が旺盛に生える3月~5月が最適です。
徒長枝など伸びすぎた枝を切り詰めたいときは5月～7月頃、9月~2月も剪定できます。
※あくまでも適期です。基本的には真夏以外は大丈夫ですが、樹種・時期にあった剪定方法がございますので、詳しくはお問い合わせくださいね。

こちらの章では、コニファーの剪定方法についてご紹介します。

コニファーはどのような手入れの仕方がふさわしいのでしょうか。
剪定のコツを後に詳しく説明します。

その前にまずは、剪定に使用する道具のご紹介です。

用途によって様々な造園道具がありますが、それら使用の上では十分注意しなければなりません。
一つずつ見ていきましょう。

コニファーの剪定時には作業用の手袋を用意しましょう。
剪定作業でトゲやささくれが手に刺さるなど、普通の軍手では保護しきれないケガがあるかもしれません。
樹種によっては剪定時に、木から樹液が出てかぶれたり、アクが手に付着して取れにくかったりする場合もありますので、手のひら側が樹脂コーティングになっているものが滑りにくくおすすめです。
ガーデングローブという名前で市販されていることもあります。

コニファーの剪定時に活躍するペンチのような形をしたハサミです。
一般の金属のハサミに触れると、葉が枯れ込みますが、新芽の春に行えばすぐ隠れるので問題ありません。
しかし、趣味の園芸などで、チタン製のコニファー専用ハサミを買い求めてもよいでしょう。
お気に入りの剪定バサミが見つかれば、コニファー剪定のモチベーションが上がりますよ。
切り刃と受け刃になっていて、種類にもよりますが、直径1ｃｍ～2cmほどの枝なら手で軽く握って切ることができます。
サイズが色々ありますので、手の大きさに合わせて選びましょう。左利き用もありますよ。

上記同様、コニファーは鉄やアルミなど一般の金属のハサミに触れると葉が茶色く枯れますが、春の新芽の季節ならすぐに隠れるので問題ありません。
しかし、コニファー専用のセラミックのハサミを買い求めてもよいでしょう。
趣味のことなのでお気に入りのハサミが見つかれば、コニファー剪定のモチベーションが上がります。

刃先が細いので、剪定バサミでは入りにくい込み入ったところに入りやすく、小回りが利きます。剪定バサミほど太い枝は切れませんので、細い枝や最後の仕上げに使用します。
取手の片方の輪には親指を、もう一方の輪には中指から小指までを入れて、人差し指は外に出してハサミを支え、安定させます。

葉を切る場合でやりにくい場合は、葉刈鋏を使用するのも手です。

コニファーのように広い面積を整える目的で使われる、柄の長いハサミです。
一般的に、植木屋さんでイメージするのはこのハサミではないでしょうか。

コニファーは、鉄製など一般的な刈り込みバサミに触れると葉が茶色く枯れてしまいますが、春の新芽の季節に行えば、すぐに隠れるので問題ありません。
もしそれが気になるようでしたら、刈り込みバサミは使わずに剪定を行います。

ハサミが大きいので勘違いしがちですが、太い枝を切るためのハサミではありません。
刈り込みバサミは基本的に葉を細かく整えるものです。
長時間リズミカルに切るので、長い柄のどこを持ったら楽か、重心を考えて持ちましょう。
刈り込みには電動バリカン（ヘッジトリマー）を使用してもよいでしょう。

コニファーの剪定バサミでは切れないような直径2cm以上の太さの枝は、剪定用のノコギリで切りましょう。
木工用ノコギリとは違い、お侍さんの脇差のようなノコギリです。細身で刃先20cm～30cmの軽量なものがおすすめです。
コニファーの枝を切っている最中に、枝の重みで樹皮が裂けてくることがあります。切る枝の付け根の下部に切り込みを入れてから、その少し外側をノコギリで切れば、皮が裂けても切れ込みのところでストップしてくれ、見栄えが悪くなるのを防ぎます。

脚立は背の高いコニファーの樹木を剪定するときに使用します。
脚立には2タイプあり、ひとつは一般的な四脚（4つ足タイプ）、もうひとつは一方が梯子、もう一方が一本足になっている三脚（3つ足タイプ）があります。

造園では主に三脚が使われます。
なぜなら、樹木の剪定では、幹や枝の隙間に足をねじ込み脚立を立てねばならない場合が多くあるためです。

脚立には、一番上の段に載って作業しない、上を向いて作業しない、などのルールがあります。危険防止のため遵守しましょう。

コニファーの太い枝を剪定した時は、切り口の治りが遅く傷口から病気が入りやすくなっているため、剪定後の切り口に癒合剤を塗ることをおすすめします。傷口がいつまでも乾かないでいると、栄養が流れ出たり、病原菌に侵されたりする場合があるためです。

癒合剤はトップジンＭペーストやカルスメイトなどの商品が市販されています。

高枝切りバサミ（細い枝なら脚立不要でカットできます）、熊手（剪定した葉や枝を集めるのに使用します）、箕（ちりとり代わりに使います）、シュロ縄（切ってはいけない枝を一時的にまとめておく）フレコンバッグ（枝葉を入れるごみ袋です）などがあると便利な道具です。

こちらの章では、コニファーの剪定方法についてご紹介します。
コニファーの剪定方法は大きく分けて4タイプに分かれます。

ゴールドクレストやスカイロケットなど、円錐型のコニファーは、美しい樹形を維持するための剪定を行います。
強すぎる枝は3月~4月頃に付け根から切り落とし、基本樹形から飛び出した部分を切り詰めましょう。

先が尖ったきれいな円錐型にするには、上部が茂りすぎていたら少し多めに剪定します。剪定する前に手で引っ張ってみて、この枝がなければどんな感じになるのか、仕上がりのシミュレーションをすると失敗がありません。

毎年同じ箇所で刈り込んでいくことで、いつまでも同じ大きさにキープすることができますが、何年間に1度の剪定だと、一気に小さくすることはできなくなります。
なぜなら、針葉樹は日の当たらない内側は枯れていくため、小さくしたいために切りたい箇所はすでに枯れていて葉がありません。
葉がないところで切ってしまうと二度と葉は生えてこないからです。

ブルーパシフィックやハイビャクシンのような這性のコニファーは、花壇の縁やグランドカバーによく使われます。
剪定はほとんどいりませんが、高すぎたり伸びすぎたりした枝を切り戻して、バランスよく仕立てます。

丸く茂ったグロボーサやティニティムなど、ニオイヒバのコニファーは、こんもりとした卵型に整えます。
コンパクトに仕立てたい場合は、葉のないところまで切ると、枯れて失敗してしまいます。
深く剪定せず葉のあるところまででやめておき、何年かかけて小さくしていきましょう。

ゴールドクレストやブルーバードなどのトピアリー仕立てのコニファーは、人工的な樹形に刈り込みますので、萌芽力のある春3月~4月に行います。
蒸れて下葉が枯れて失敗してしまったコニファーを、スタンダード仕立てにしてみても面白いかもしれません。
頭頂部を球状に刈り込んで、不要な下枝を切り取れば完成です。

①鉄などの普通の金属のハサミで剪定すると、葉が茶色く枯れてしまいます。
わざわざチタン製やセラミック製ハサミを使わなくても、萌芽力のある春に剪定を行えば、すぐに芽が伸びて枯れた部分を隠してくれるので、さほど問題はありません。

②コニファーを強剪定したい時、葉のないところまで深く切り詰めると葉が出てこなくなる失敗があるので、剪定してよいのは葉のあるところまでです。
年数をかけて徐々に小さくしていきましょう。

③真夏や真冬の剪定は、コニファーを傷めるので、その時期は避けて剪定を行います。

造園業者・庭師にコニファーを剪定してもらえば、プロの技で格好良く仕立ててもらえます。
植物に詳しい専門家なので花芽分化の時期などに精通しており、来年もしっかり咲いてくれるように手入れしてもらえるので安心ですよね。

自分で剪定する一番のメリットは、なんといっても費用が安く済むことです。
最初に道具代を一通り揃えれば、あとは何年も使用でき、長い目で見れば剪定費用を安く抑えることができます。

また、ご自分で剪定するとコニファーに愛着が湧き、お手入れにも精が出ることでしょう。
あれこれ調べているうちに樹木の造詣も深くなり、マイホームのガーデンライフがより豊かなものになるでしょう。

一方、自分で剪定するデメリットは、いわゆる3K（キツい・汚い・危険）ポイントがあげられ、女性や高齢者では手入れが難しい場面も出てきます。
中でも最大のデメリットは、刃物や高所で作業するのでケガの危険性があることです。

そして樹種によって剪定の仕方が異なることも難しいポイントです。
例えば、門かぶりの松、シンボルツリーのシマトネリコ、キンメツゲの垣根、剪定方法はどれも同じではありませんよね。
もしコニファーの剪定に失敗した場合、取り返しがつかなくなるデメリットもあります。
樹木は一度失敗すると簡単には修復できません。最悪、樹勢が弱って枯れてしまうことも・・・。

また、剪定した枝くずは、量が多いと事業ごみとみなされ、家庭ごみの集積所では持って行ってくれません。
どこに持ち込んだらよいか自治体などに聞いて事前に調べておきましょう。

コニファーの剪定を造園業者・庭師に頼む際は、以下の手順で行います。価格が安ければいいというわけではなく、内容もしっかり確認してから決めてくださいね。

①まずは電話か、業者のウェブサイトの問い合わせフォームより、コニファーの剪定の相談をしてみましょう。折り返し、担当スタッフより連絡が来ます。

②正式な見積りは現地調査しないと分からないものなので、ネットや電話だけで料金を決める業者は要注意です。まずは現地を見に来てもらう日時を決めましょう。見積もりまでは無料の専門業者だと安心ですよね。

③いくつかの業者から相見積もりを取り、比較したのちに契約の有無を決めるとよいでしょう。支払いは後払いOKの業者だと良心的です。

コニファーの剪定を造園業者・庭師に頼むメリットは、樹木のエキスパートなので、すべてにおいて安心してお任せできるのがポイントです。
樹木の種類に合った剪定方法や剪定時期を選び、適切に処分してくれます。樹木のプロなら剪定の傷口から病気が感染しないよう、アフターケアも万全です。

場合によってはコニファーの剪定だけではなく、玄関アプローチや植栽がより素晴らしくなるよう、プロの目線で庭づくりのアドバイスをもらえるかもしれませんよ。
樹木で困った時に助けてもらえるパートナーとして、今後も末長くお付き合いできると嬉しいですよね。

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