イチョウ(銀杏の木)
イチョウ(銀杏の木)は、扇型の葉が特徴的なイチョウ科に属する落葉高木です。生長すると樹高30mになることもあるすらりとした高木で、全国で街路樹や公園樹として広く植栽されています。秋には葉が鮮やかな黄金色に色づき、紅葉したイチョウの並木道は秋の風物詩となっています。
イチョウ(銀杏の木)は雌雄異株で、雌株には料理に使われる銀杏の実がなります。銀杏の実は独特の匂いがし、落ちた実が道路を汚すこともあるため、街路樹として植栽する時は雄株が選ばれることが多いです。
そんな銀杏の生産量日本一は愛知県で、全国シェアは24%。生産量2位の大分県、3位福岡県と続きます。
愛知県の稲沢市祖父江町が銀杏生産で有名ですが、道を走っていると、あちらこちらにイチョウの銀杏畑が点在しています。
開花期 | 収穫期 | 植え付け | 肥料 | 剪定 |
---|---|---|---|---|
4~5月 | 10~11月 | 2~4月,11~12月 | 1~2月 | 2~4月,11~12月 |
※あくまでも適期です。真夏以外はいつ植えても大丈夫ですが、樹種によっては厳寒期も避けたほうが良い樹種もございます。詳しくはお問い合わせください。
※あくまでも適期です。基本的にはどんな樹木でも時期問わず大丈夫ですが、時期によっては切りすぎると枯れてしまう場合がございますので、詳しくはお問い合わせください。
イチョウの剪定のコツ|失敗しない時期や方法のポイント
秋の黄葉が非常に見事で実も楽しめるイチョウですが、生育が旺盛で樹高30mまで大きく育つ樹木です。樹形や樹高を維持するために、定期的な剪定は不可欠です。
ここからは、イチョウを剪定するのに適した時期や適切な剪定方法を紹介します。
目次
イチョウの剪定の時期
庭木の剪定は一年中いつでもできるわけではなく、剪定に適した時期とそうでない時期があります。
ここからは、イチョウを剪定するのに適した時期について解説します。
イチョウ剪定の適期・可能時期イチョウの剪定は、春に芽吹く前の2~4月頃と、落葉期の11~12月頃の年2回が適期です。
特に落葉期には実の収穫も終わり、葉が落ちた時期なので枝ぶりが分かりやすく、剪定しやすいでしょう。
イチョウの剪定は、春に芽吹く前の2~4月頃と、落葉期の11~12月頃の年2回が適期です。
特に落葉期には実の収穫も終わり、葉が落ちた時期なので枝ぶりが分かりやすく、剪定しやすいでしょう。
イチョウの実を楽しむための剪定時期ワンポイントレッスン
イチョウの雌株は、6~7月頃に花芽分化をし、翌春の4~5月に新葉とともに写真のような目立たない花を咲かせます。
そして、夏の間に受粉し10~11月に銀杏を収穫できます。銀杏を収穫したい場合は夏の間の剪定は避け、落葉期の剪定では来年の花芽を残すように枝を選びましょう。
イチョウの剪定方法
イチョウの剪定を自分でしたい方のために、剪定に必要な道具や基本の剪定方法を紹介します。
また、イチョウの剪定で失敗しないための注意点も紹介するので、剪定に挑戦する前にご一読ください。
イチョウの剪定に必要な道具イチョウの剪定に必要な道具は以下の通りです。
剪定道具は用途に応じていろいろありますが、どれも十分に注意して使用することが大切です。それでは、一つずつ見ていきましょう。
イチョウの剪定に必要な道具は以下の通りです。
剪定道具は用途に応じていろいろありますが、どれも十分に注意して使用することが大切です。それでは、一つずつ見ていきましょう。
剪定用手袋
イチョウの剪定では必ず剪定用の手袋を着用しましょう。剪定中に枝の切り口や刃物などで手指を傷つけるのを防ぎます。
手のひら側が樹脂コーティングになっているものは、剪定バサミやノコギリが滑りにくく安全です。
剪定バサミ
イチョウの剪定で最も活躍するのが、ペンチのような形をした剪定用のハサミです。直径1~2cm程の枝を切るのに使います。
剪定バサミには、バイパス式とアンビル式の2種類があります。バイパス式は上下の2枚の刃を交差させて枝を切断するタイプで、生きた枝を剪定するのに向いています。アンビル式は下刃が受け皿状になっているのが特徴で、硬い枝や枯れた枝を剪定するのに向いています。
剪定バサミはバイパス式もアンビル式もサイズがいろいろあります。手の大きさに合わせて使いやすいものを選びましょう。
剪定ノコギリ
剪定バサミでは切れないような直径2cm以上の太さの枝は、剪定用のノコギリで切りましょう。木工用ノコギリとは違い、お侍さんの脇差のようなノコギリです。細身で刃先20cm~30cmの軽量なものがおすすめです。
注意点として、イチョウの枝をノコギリで切っている最中に、枝の重みで樹皮が裂けてしまうことがあります。枝の切る箇所の下部に少し切り込みを入れてから、その少し外側を枝の上からノコギリで切れば、皮が裂けても切れ込みのところで樹皮の裂けがストップしてくれ、見栄えが悪くなるのを防ぎます。
樹皮が避けるとそこから腐りが入る可能性がありますでの、注意してください。
脚立(三脚)
手の届かない高さの枝を切る時には、脚立を使用します。脚立には脚が4本ある四脚タイプと、脚が3本ある三脚タイプの2種類がありますが、造園業では地面が凸凹した屋外でも安定しやすい三脚タイプを使うのが一般的です。
脚立を使用する場合は、一番上の段に載って作業しない、上を向いて作業しないなどのルールがあります。危険防止のため遵守しましょう。
傷口癒合剤
太い枝を剪定した後の切り口に塗ります。傷口がいつまでも乾かないでいると、栄養が流れ出たり、病原菌に侵されたりする場合があるためです。
イチョウの剪定で使う癒合剤としておすすめなのは、トップジンMペーストやカルスメイトなどです。
高枝切りバサミ(細い枝なら脚立不要)、熊手(剪定した葉や枝を集めるのに使用します)、箕(ちりとり代わりに使います)、シュロ縄(切ってはいけない枝を一時的にまとめておく紐)、フレコンバッグ(枝葉を入れるごみ袋)などがあると便利です。
イチョウの剪定方法イチョウの剪定方法としては、込み合った枝を取り除くする透かし剪定、樹高を制御する芯止め剪定、そして生長し過ぎた枝を切る切り戻し剪定の、3つの方法があります。
基本の剪定手順(軽剪定)
①木の全体を見て、剪定後の樹高や樹幅をイメージする。
②株元から伸びているひこばえは根元から切り落とす。
③枝が込み合っている部分は、重なった枝、他の枝に絡んだ枝などを選んで、枝の付け根から切り落とす。
④切り口に癒合剤を塗る。
芯止め剪定の手順(強剪定)
①木の全体を見て、剪定後の樹高や樹形をイメージする。
②樹冠の中心にある主幹の頂点部分を、最終的に目指す樹高よりも少し短めに切り落とす。
③主幹から下に向かって、二等辺三角形のようなバランスの良い樹形になるよう枝先を切り詰めていく。
太い枝に生えている芽よりも少し上を狙って切ると、芽が枯れるのを防ぎやすく、新しい枝が育ちやすい。
④切り口に癒合剤を塗る。
イチョウの剪定方法としては、込み合った枝を取り除くする透かし剪定、樹高を制御する芯止め剪定、そして生長し過ぎた枝を切る切り戻し剪定の、3つの方法があります。
基本の剪定手順(軽剪定)
①木の全体を見て、剪定後の樹高や樹幅をイメージする。
②株元から伸びているひこばえは根元から切り落とす。
③枝が込み合っている部分は、重なった枝、他の枝に絡んだ枝などを選んで、枝の付け根から切り落とす。
④切り口に癒合剤を塗る。
芯止め剪定の手順(強剪定)
①木の全体を見て、剪定後の樹高や樹形をイメージする。
②樹冠の中心にある主幹の頂点部分を、最終的に目指す樹高よりも少し短めに切り落とす。
③主幹から下に向かって、二等辺三角形のようなバランスの良い樹形になるよう枝先を切り詰めていく。
太い枝に生えている芽よりも少し上を狙って切ると、芽が枯れるのを防ぎやすく、新しい枝が育ちやすい。
④切り口に癒合剤を塗る。
イチョウの剪定注意点まとめイチョウの剪定で注意したい点は、以下の通りです。
①武者立ちでコンパクトに仕立てる
イチョウは生長すると樹高30mにもなる、大木化しやすい樹木です。一般家庭で庭木として植える方はあまりいませんが、もし植える場合は、幹から多くの細い枝が伸びて程よくまとまる「武者立ち」で育てるのがおすすめです。
武者立ちに仕立てるためには、芯止め剪定を行って、周囲の枝を切り詰めていきます。芯止め剪定で生長点を切り取ると、それ以降は幹が上へ伸びていくことはありません。
②真夏の剪定は避ける
イチョウは生育旺盛な樹木です。夏に多くの葉をつけている時に剪定をすると、樹木への負担が大きすぎて回復しにくくなります。負担がかかり過ぎると枝枯れを起こしてしまうこともあるため、真夏の剪定は避けましょう。
真夏に剪定する場合は透かし剪定が良い手段です。
③雄株と雌株で樹形が異なる
イチョウは雌雄異株です。雄株と雌株は葉の形や銀杏がなるかどうかで見分けられますが、実は自然樹形も異なります。
一般的に枝が上へ伸びているのが雄株、横へ広がるのが雌株と言われています。
イチョウの剪定をする時は、雌株と雌株の特徴を理解した上で切る枝を選びましょう。
イチョウの剪定で注意したい点は、以下の通りです。
①武者立ちでコンパクトに仕立てる
イチョウは生長すると樹高30mにもなる、大木化しやすい樹木です。一般家庭で庭木として植える方はあまりいませんが、もし植える場合は、幹から多くの細い枝が伸びて程よくまとまる「武者立ち」で育てるのがおすすめです。
武者立ちに仕立てるためには、芯止め剪定を行って、周囲の枝を切り詰めていきます。芯止め剪定で生長点を切り取ると、それ以降は幹が上へ伸びていくことはありません。
②真夏の剪定は避ける
イチョウは生育旺盛な樹木です。夏に多くの葉をつけている時に剪定をすると、樹木への負担が大きすぎて回復しにくくなります。負担がかかり過ぎると枝枯れを起こしてしまうこともあるため、真夏の剪定は避けましょう。
真夏に剪定する場合は透かし剪定が良い手段です。
③雄株と雌株で樹形が異なる
イチョウは雌雄異株です。雄株と雌株は葉の形や銀杏がなるかどうかで見分けられますが、実は自然樹形も異なります。
一般的に枝が上へ伸びているのが雄株、横へ広がるのが雌株と言われています。
イチョウの剪定をする時は、雌株と雌株の特徴を理解した上で切る枝を選びましょう。
造園業者・庭師にイチョウを剪定してもらうには?
イチョウの木は生長が旺盛で大木化しやすく、定期的に剪定する必要があります。
また、大きく生長したイチョウの木の剪定には脚立どころか高所作業車が必要で、高所での剪定作業は危険です。
自分で剪定するのが難しいと感じたら、造園業者・庭師に剪定を依頼するという手もあります。
自分で剪定するメリット・デメリットイチョウを自分で剪定するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
・剪定道具を揃えてしまえば、ほぼ費用がかからない
・自分のスケジュールで剪定できる
・満足感や達成感が得られる
デメリット
・剪定道具の購入に費用がかかる
・剪定道具の収納場所が必要になる
・脚立や刃物を使った作業でケガをする危険性がある
・剪定後の枝葉ゴミを自分で処理する必要がある
・時間が取られる
・高所の作業のため転落の危険がある
自分で剪定するか業者に依頼するかで悩んでいる方は、メリットとデメリットをよく比較した上で判断してください。
イチョウを自分で剪定するメリットとデメリットを紹介します。
メリット
・剪定道具を揃えてしまえば、ほぼ費用がかからない
・自分のスケジュールで剪定できる
・満足感や達成感が得られる
デメリット
・剪定道具の購入に費用がかかる
・剪定道具の収納場所が必要になる
・脚立や刃物を使った作業でケガをする危険性がある
・剪定後の枝葉ゴミを自分で処理する必要がある
・時間が取られる
・高所の作業のため転落の危険がある
自分で剪定するか業者に依頼するかで悩んでいる方は、メリットとデメリットをよく比較した上で判断してください。
イチョウの剪定を造園業者・庭師に頼む際の流れイチョウを自分で剪定することに少しでも不安を感じる場合は、剪定のプロである造園業者や庭師に剪定を依頼することをおすすめします。
イチョウの剪定を依頼する業者は、スマイルガーデンのような全国展開しているチェーン店がおすすめです。ウェブサイトからお住まいの地域にあるチェーン店を検索でき、オンラインで見積もりも取れます。
地元の庭師や造園業者から探す場合は、近所の人や知り合いが実際に使ったことがある業者の中から評判の良いところを選ぶのが安心です。ネット検索で探す場合は、口コミやレビューなどを参考にしましょう。
業者に剪定を依頼するまでの流れは以下の通りです。
①業者に直接電話をかけるか、ウェブサイトの問い合わせフォームを使って、剪定の相談をしてみましょう。剪定してもらいたい樹木の種類、高さ、本数などを伝えましょう。
②オンラインや電話だけで剪定料金を提示してくる業者もありますが、現地調査しないと正確な見積もりが出せないことも多いです。まずは業者に現地を見に来てもらう日時を決め、見積もりを出してもらいましょう。現地調査と見積もりまでは無料で行ってくれる業者が多いです。
③できれば最低3社から相見積もりを取りましょう。見積もり金額と業者の対応を総合的に比較して、依頼する業者を選びましょう。剪定料金全額を前払いを求めない業者だと、最後まできちんと対応してもらえるので安心です。
イチョウを自分で剪定することに少しでも不安を感じる場合は、剪定のプロである造園業者や庭師に剪定を依頼することをおすすめします。
イチョウの剪定を依頼する業者は、スマイルガーデンのような全国展開しているチェーン店がおすすめです。ウェブサイトからお住まいの地域にあるチェーン店を検索でき、オンラインで見積もりも取れます。
地元の庭師や造園業者から探す場合は、近所の人や知り合いが実際に使ったことがある業者の中から評判の良いところを選ぶのが安心です。ネット検索で探す場合は、口コミやレビューなどを参考にしましょう。
業者に剪定を依頼するまでの流れは以下の通りです。
①業者に直接電話をかけるか、ウェブサイトの問い合わせフォームを使って、剪定の相談をしてみましょう。剪定してもらいたい樹木の種類、高さ、本数などを伝えましょう。
②オンラインや電話だけで剪定料金を提示してくる業者もありますが、現地調査しないと正確な見積もりが出せないことも多いです。まずは業者に現地を見に来てもらう日時を決め、見積もりを出してもらいましょう。現地調査と見積もりまでは無料で行ってくれる業者が多いです。
③できれば最低3社から相見積もりを取りましょう。見積もり金額と業者の対応を総合的に比較して、依頼する業者を選びましょう。剪定料金全額を前払いを求めない業者だと、最後まできちんと対応してもらえるので安心です。
イチョウの剪定を造園業者・庭師に頼むメリットイチョウの剪定は自分で行うことも可能ですが、プロの業者に依頼するメリットも多くあります。ここでは、造園業者や庭師に頼むメリットは以下の3つです。
良い仕上がりが期待できる
造園業者や庭師に依頼する最大のメリットは仕上がりのクオリティが高いことです。イチョウは生長旺盛でコンパクトに仕立てるためには剪定が欠かせませんが、素人が剪定すると枝を切り過ぎて不自然な形になってしまうことも少なくありません。また、イチョウの木は雌株と雄株によっても、自然な樹形が異なります。庭木のプロに剪定を依頼すれば、イチョウの特性を理解した上で、木の状態や枝ぶりを見ながら剪定してくれるので、自分で剪定するよりも良い仕上がりが期待できます。
時間や労力を省ける
イチョウの木は定期的に剪定する必要があります。剪定に必要な道具を揃えたり、実際に剪定作業をしたり、後片付けをしたりと、自分で剪定するには相当の時間がかかります。仕事が忙しくてなかなか休みが取れない方、せっかくの休みの日は趣味や家族の団らんに費やしたい方は、業者に剪定をしてもらうのが良いでしょう。
枝葉ゴミの処分もしてもらえる
イチョウを剪定した後には多くの枝葉ゴミが発生します。自分で剪定する場合は枝葉ゴミの処分も自分で行わなければならず、お住まいの自治体の規定に基づいて枝を一定の長さで切り揃えたり、細かな葉や小枝をゴミ袋に詰めたりするのに大変な労力を要します。業者に剪定を依頼すれば、枝葉ゴミの処分まで行ってもらえるので安心です。
イチョウの剪定は自分で行うことも可能ですが、プロの業者に依頼するメリットも多くあります。ここでは、造園業者や庭師に頼むメリットは以下の3つです。
良い仕上がりが期待できる
造園業者や庭師に依頼する最大のメリットは仕上がりのクオリティが高いことです。イチョウは生長旺盛でコンパクトに仕立てるためには剪定が欠かせませんが、素人が剪定すると枝を切り過ぎて不自然な形になってしまうことも少なくありません。また、イチョウの木は雌株と雄株によっても、自然な樹形が異なります。庭木のプロに剪定を依頼すれば、イチョウの特性を理解した上で、木の状態や枝ぶりを見ながら剪定してくれるので、自分で剪定するよりも良い仕上がりが期待できます。
時間や労力を省ける
イチョウの木は定期的に剪定する必要があります。剪定に必要な道具を揃えたり、実際に剪定作業をしたり、後片付けをしたりと、自分で剪定するには相当の時間がかかります。仕事が忙しくてなかなか休みが取れない方、せっかくの休みの日は趣味や家族の団らんに費やしたい方は、業者に剪定をしてもらうのが良いでしょう。
枝葉ゴミの処分もしてもらえる
イチョウを剪定した後には多くの枝葉ゴミが発生します。自分で剪定する場合は枝葉ゴミの処分も自分で行わなければならず、お住まいの自治体の規定に基づいて枝を一定の長さで切り揃えたり、細かな葉や小枝をゴミ袋に詰めたりするのに大変な労力を要します。業者に剪定を依頼すれば、枝葉ゴミの処分まで行ってもらえるので安心です。
イチョウの剪定は最低価格保証のsmileガーデンへ
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