「おしゃれな庭をつくりたいけど忙しくて手間をかけられない」
「庭木で癒されたいけど日陰の場所だから無理だろう」
「庭がないから花を楽しめる植物は諦めている」
そういう方におすすめなのが常緑低木です。常緑低木には、多くの種類があり、さまざまな条件や要望に合う植物を選ぶことができます。
本記事では、特にリクエストの多いシチュエーションに合わせて、おすすめの常緑低木を紹介していますので参考にしてください。
おしゃれな庭づくりにおすすめの常緑低木

冬でも緑があって庭の雰囲気を安定させてくれる常緑低木は、おしゃれな庭づくりに欠かせません。高さが低くて管理しやすく、花壇や玄関前、目隠しにも使えます。
美しい樹形や葉色を持ち、可憐な花や実をつけて庭のデザイン性を高めてくれる常緑低木を7種類紹介します。
1.マートル

| 樹高 | 1~3m |
|---|---|
| 開花時期 | 5~7月 |
特徴
マートル(別名:ギンバイカ/銀梅花)は、初夏(5~7月)に白い5枚の花弁に長い雄しべが特徴的な、梅に似た白く芳香のある花を咲かせる常緑低木です。樹高は1~3m程度で、葉や実も香るハーブとして知られ、丈夫で刈り込みに耐えるため、庭木として人気があります。シンボルツリー、生垣、トピアリー、ポプリ、料理(ハーブ)として活用されています。 丈夫で病害虫も少なく、関東以西では地植え可能です。
2.シルバープリベット(シルバープリペット)

| 樹高 | 1~3m |
|---|---|
| 開花時期 | 5~6月 |
特徴
シルバープリベットは、5~6月に甘い香りのする白い小さな花を房状に咲かせます。丈夫で日なたから半日陰でも育ちますが、成長が早いため、定期的な剪定が欠かせません。剪定は花後の6~8月に行うと、秋の剪定よりも翌年の花付きが良くなります。寒さや暑さに強く、初心者でも育てやすい人気の庭木です。常緑性ですが、寒冷地では冬に落葉する「半常緑」になることがあります。
3.ウエストリンギア

| 樹高 | 0.8~1.5m |
|---|---|
| 開花時期 | 4~10月 |
特徴
ウエストリンギアは、細いシルバーがかった葉が密に茂る柔らかな雰囲気の常緑低木です。白・薄紫・ピンクなどの小花が春~秋まで長く咲き、温暖な地域では四季咲きとして扱われます。耐暑性は高いですが、耐寒性は3℃~5℃程度までです。丈夫で乾燥に強く、病害虫もほとんど発生しないため育てやすい植物です。シルバーリーフや白の斑入り品種があり、シンボルツリー、下草、鉢植え、寄せ植えなどで、庭の雰囲気をおしゃれに演出します。
4.ローズマリー

| 樹高 | 0.5~2m |
|---|---|
| 開花時期 | 11~5月(品種・環境による) |
特徴
ローズマリーは、地中海沿岸原産のシソ科の常緑低木で、爽やかな芳香が特徴です。主な開花時期は、11月~翌年5月頃までで、品種・環境によっては四季咲きや3~5月に咲くものがあります。花色は、薄紫・青・白・ピンクと多彩です。立ち性、ほふく性、半立ち性があり、庭の雰囲気や用途に合わせて選ぶことができます。寒さには比較的強いですが、−5℃~−10℃以下になる地域では防寒すると安心です。
5.クチナシ

| 樹高 | 1~2m |
|---|---|
| 開花時期 | 6~7月 |
特徴
クチナシは、白い大きな花と、ジャスミンのような強い甘い香りが特徴の常緑低木です。花の咲き始めは純白で、時間が経つとアイボリー色に変化します。光沢のある濃い緑の葉で、秋(10~11月)には橙色の実がつき、食品の天然着色料として利用されます。日なた~半日陰でよく育ちますが、日なたのほうが花付きは良いです。育てやすく香りも良いので、生垣や玄関、アプローチ付近の植栽として人気です。
6.アベリア

| 樹高 | 1~1.5m |
|---|---|
| 開花時期 | 5~10月 |
特徴
アベリアは、枝が密に茂るため生垣や目隠しによく使われる常緑低木です。刈り込みに強く、土質を選ばず、寒さ・乾燥にも強いという丈夫さが最大の特徴となっています。開花時期は5月中旬頃から10月下旬頃までと長く、真夏でも花を咲かせます。花は、長さ1.5~2cmの釣鐘状の小花で、花冠の根元はピンク色を帯びることがあります。成長が早く、放任すると枝が乱れやすいため、春と秋の年2回、花後や新芽が伸びる前(3月頃や10~11月頃)に剪定を行うと美しい樹形を保てます。
7.イチゴノキ

| 樹高 | 2~3m(放置すると5m) |
|---|---|
| 開花時期 | 10~12月 |
特徴
イチゴノキは、成長が穏やかな常緑の中低木~小高木です。深緑色で厚みがあり、光沢のある革質の常緑葉を持ちます。晩秋から冬にかけて、白~淡いピンクのスズランのような釣鐘型の花を房状に咲かせます。成長すると、花と実が同時に見られる珍しい木で、イチゴのように丸く赤い実をつけます。日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥を嫌うため、特に鉢植えでは水切れに注意が必要です。庭向けに低木で収まる矮性品種「ヒメイチゴノキ」もおすすめです。
花を楽しめる常緑低木

花を楽しめる常緑低木は、一年中美しい葉を保ちながら、季節ごとの花や実の彩りで楽しませてくれます。また、常緑低木は剪定の手間が少なく、病害虫にも強い種類が多いです。
ここでは、冬でも寂しくならず、狭いスペースや鉢植えでも活躍する、花を楽しめる常緑低木を4種類紹介します。
1.セアノサス(カリフォルニアライラック)

| 樹高 | 1~3m |
|---|---|
| 開花時期 | 4~6月 |
特徴
セアノサス(カリフォルニアライラック)は、鮮やかな青い花が房状に咲き、庭の主役になる美しさを持つことで人気が高いです。花には甘い香りがあり、ミツバチなどを引き寄せます。常緑種と落葉種があり、用途や環境に合わせて選ぶことができます。強い剪定はやや苦手なので、軽めの剪定が基本になります。寒さに弱い品種もあるため、寒冷地では品種選びが重要です。品種によっては0.5mほどの低木タイプもあります。
2.カラタネオガタマ

| 樹高 | 2~5m |
|---|---|
| 開花時期 | 4~5月 |
特徴
カラタネオガタマは、甘いバナナのような香りの花が最大の魅力で、花は小ぶりでクリーム色~
淡黄色です。成長は比較的穏やかで扱いやすく、葉は光沢のある濃緑で厚みがあります。剪定すれば、1~2m程度のコンパクトに管理することが可能です。刈り込みにも耐えるので、洋風・和風どちらの庭にも合う万能低木〜小高木です。香りが強いため、玄関やアプローチ付近に植えると季節感を楽しめますし、生垣やシンボルツリーとしても使えます。
3.ジンチョウゲ(沈丁花)

| 樹高 | 1~1.5m |
|---|---|
| 開花時期 | 2~4月 |
特徴
ジンチョウゲ(沈丁花)は、早春に甘く強い香りを放つ花を咲かせ、春を告げる常緑低木として知られています。枝先に小さな手毬状に集まって咲く、白や薄紫色の花の姿と濃い緑色で楕円形の光沢がある葉が特徴です。花に見える部分は「ガク」で、外側が紅紫色で内側が純白、または全体が白色のタイプがあります。成長はゆっくりで、寿命は20~30年程度とされています。キンモクセイ、クチナシと並ぶ「三大香木」の1つです。
4.トキワマンサク

| 樹高 | 3~5m |
|---|---|
| 開花時期 | 4~5月 |
特徴
トキワマンサクは、4~5月にリボン状の細長い花を木全体に咲かせる常緑小高木です。一般的に樹高は3~5mですが、適切な剪定によって1~2mでも管理可能です。花は糸状の花弁が4枚集まって咲きます。花色は白花・淡い黄白色が基本ですが、ピンク・濃い赤もあり人気です。7~8月頃に翌年の花芽ができるため、剪定は花が咲き終わった直後の5月中旬~6月上旬に行うのが最適です。乾燥や剪定に強く、初心者でも育てやすい丈夫な植物とされています。
日陰でも大丈夫な常緑低木

日陰でも大丈夫な育てやすい常緑低木は意外と多く、花を楽しめる種類もあります。特におすすめしたい常緑低木を4種類紹介します。
1.マホニア コンフューサ

| 樹高 | 1~2m |
|---|---|
| 開花時期 | 10~12月 |
特徴
マホニアコンフューサは、日陰や寒さ(耐寒温度-10℃前後)に強く、病害虫も少ないため初心者にも育てやすいです。細長く柔らかい葉と、冬の黄色い花、ブルーベリーに似た実が特徴となっています。細長い小葉が枝先に集まって付き、葉の縁のギザギザは少ない(浅い)ため、触ってもチクチクせず、柔らかい雰囲気です。成長がゆっくりで剪定の手間が少なく、12~2月または3月・6月に軽く整える程度で十分です。
2.アオキ

| 樹高 | 1~3m |
|---|---|
| 開花時期 | 3~5月 |
特徴
アオキは、日陰でも育つ日本原産の常緑低木で、建物の北側や木陰の植栽に最適です。厚くてツヤのある葉が特徴で、斑入り品種(黄色い模様入り)も人気があります。開花時期は3~5月で、紫褐色の小さな花を咲かせます。雌雄異株のため、冬(12月~5月頃)に赤い実を観賞できるのは、雌株のみです。病害虫が少なく、剪定も軽めでOKなため、管理がラクな庭木の代表格といえます。
3.サザンカ

| 樹高 | 2~5m |
|---|---|
| 開花時期 | 10~12月 |
特徴
サザンカは、日なたを好みますが半日陰でも十分育ちます。ただし、花つきを良くするには日なたがベストです。通常は5m程度まで成長しますが、剪定で1~2mに抑えることができます。葉が密に茂り、刈り込みに強いため生垣や目隠しに最適で、和風・洋風どちらの庭にも合わせやすいです。日本原産のため、比較的丈夫で日本の気候に適応します。「手入れがしやすく、秋から冬にかけて咲く」という点で、常緑低木の中でもかなり実用性が高く人気の庭木です。
4.ヤツデ

| 樹高 | 2~3m |
|---|---|
| 開花時期 | 10~12月 |
特徴
ヤツデは、日本原産の常緑低木で、日陰や乾燥、寒さ(南関東以南)に強く育てやすいです。
大きく肉厚な手のひら状の葉が特徴です。樹高は、一般的に2~3m程度ですが、剪定により調整可能です。花は、庭に彩りが少なくなる10~12月に咲き、芳香があります。小さな白い花が球状に集まって咲き、その後に黒紫色の実を結びます。剪定は5月頃に、大きくなりすぎた枝を切り詰める程度で大丈夫です。
鉢植えで管理でき手入れがいらない常緑樹

鉢植えで常緑低木を育てると、日当たりや季節、用途に合わせて自由に場所を移動できます。また、根の成長が鉢で制限されるため大きくなりすぎず、管理しやすいサイズを保ちやすいです。
ここでは、鉢植えで管理できて手入れが少ない常緑樹を4種類紹介します。
1.コトネアスター

| 樹高 | 0.3~1m |
|---|---|
| 開花時期 | 5~6月 |
特徴
コトネアスターの鉢植えは、日なた~半日陰の風通しの良い屋外で管理し、水はけの良い土で育てます。日光が多いほど、花・実はつきやすいです。5~6月に、小さな白〜淡いピンクの花を枝いっぱいに咲かせます。秋には紅葉も楽しめて、赤い実が長く残り、四季を通して見どころがあるのが大きな魅力です。非常に強健で病害虫が少なく、乾燥・耐寒性・耐暑性があり、ほぼ放任でも育ちます。
2.ツツジ

| 樹高 | 0.5~2m |
|---|---|
| 開花時期 | 4~5月 |
特徴
ツツジの鉢植えは、日当たりと風通しの良い場所(夏は半日陰)で管理し、乾燥を防ぐため土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするのが基本です。4月中旬~5月中旬に、赤・白・ピンクなどの花を株全体に咲かせて非常に華やかです。耐寒・耐暑性に優れ、刈り込みにも強いため人気が高いです。乾燥に弱く、日当たりと酸性土壌を好みます。常緑種が多いですが、落葉性の種類もあります。
3.カルミア

| 樹高 | 1~3m |
|---|---|
| 開花時期 | 5~6月 |
特徴
カルミアは鉢植えでも育てやすい常緑低木で、置き場所は日なた~半日陰が理想です。夏の直射日光は苦手なので半日陰へ移動します。花は傘のような形で、つぼみは金平糖のようなユニークな見た目が特徴的です。花色はピンク、白、赤系などがあり、斑点模様が入ることもあります。耐寒性があり、日本の寒冷地でも比較的育てやすいです。ツツジと同様、酸性土壌を好み、肥料もツツジ用か酸性肥料が安心です。
4.ビバーナム

| 樹高 | 0.6~3m(品種による) |
|---|---|
| 開花時期 | 4~6月 |
特徴
ビバーナムは、耐寒性・耐暑性があり丈夫で、鉢植えでコンパクトに育てやすい低木です。日なた~半日陰で育ち、日本の気候に適応しやすい種類が多いです。春~初夏にかけて、白や淡いピンクの花を、手まり状またはレース状に咲かせます。秋には赤~黒色の実をつけ、観賞用として楽しめて、鳥も寄りやすいです。土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るくらいたっぷりと与え、花後や冬に緩効性肥料を与えます。
よくある質問

常緑樹のメリット・デメリットは?
常緑樹の最大のメリットは、景観が冬でも寂しくならず、一年中緑が楽しめることです。葉が密に茂るため、道路や隣家からの視線を遮る目隠しにも最適です。
落葉樹のように秋に一斉に葉が落ちることがなく掃除が楽で、丈夫な低木なら手入れも最小限で済ませることができます。
一方、温かい地域が原産のものが多く寒冷地では枯れるリスクがあり、紅葉や冬の木漏れ日など、四季折々の変化が少ない点はデメリットになり得ます。
冬の寒さが厳しい地域や、季節の移ろいを楽しみたい場合は、落葉樹と組み合わせるのがおすすめです。
常緑低木の選び方は?
常緑低木を選ぶ際は用途を明確にして、それに合わせて選ぶと失敗が少ないです。用途別の選び方のポイントをまとめました。
- シンボルツリー|樹形が美しく、成長が緩やかで手入れの手間がかからないもの
- 目隠し|一年中葉が密に茂り、外からの視線を自然に遮れる密度があるもの
- おしゃれ・デザイン|和風や洋風など、庭のテーマに合う葉色や雰囲気を持つもの
- 鉢植え|大きくなりすぎず、根詰まりしにくい成長スピードが遅い種類
将来的な大きさと手入れの手間を見越して選ぶこと、寒冷地では耐寒性を考慮することも重要です。
目隠しや庭のアクセントに最適な常緑低木は?
目隠しや庭のアクセントに最適な常緑低木を紹介します。
初心者向きなのは、手入れが簡単で病害虫にも強い「ウエストリンギア」や「シルバープリペット」です。日陰でも育てやすいものなら「アオキ」や「マホニア・コンフューザー」が適しています。
花や香りを楽しむ場合は「サザンカ」や「ジンチョウゲ」、洋風の庭なら「エリカ」も人気です。
しっかり目隠ししたいなら「アベリア」や「シャリンバイ」が向いています。
植える場所の条件に合うものの中から用途に合わせて選ぶことで、手間をかけずに一年中美しい緑を維持できます。
常緑樹のお手入れはスマイルガーデンにお任せください

常緑樹は、一年中緑の葉を保ち、冬でも視線を遮る目隠しや生垣に最適な樹木です。葉は光沢があって乾燥に耐え、一斉に落葉しないため掃除の頻度は少なくてすみます。
一方、枝葉が密になりがちで、風通しが悪くなると病害虫が発生しやすくなるため定期的な剪定が必要です。暖地原産のものが多いので、寒冷地では防寒対策が必要な場合もあります。
このような常緑樹のお手入れは、豊富な知見と実績をもつ造園会社のスマイルガーデンにお任せください。
まとめ

常緑低木は一年中葉を保ち、庭の景観を安定させてくれます。また、環境適応力が高くて手間がかからず、狭いスペースや初心者でも管理しやすいのが特徴です。
目隠しや生垣のような庭づくりのベースとしてはもちろん、花や香りを楽しめるもの、日陰の庭や鉢植えで育つタイプもあります。
植える場所の日当たりや風通しを確認し、適度な剪定を行えば、美しい状態を長く保つことができるおすすめの庭木です。













