シンボルツリーは、家の庭や玄関先に植えられ、その家の印象を決定づける重要な庭木です。お子様の誕生や新築の記念樹として植えられることも多いです。
一度植えると、愛着をもって長く育てることになるシンボルツリーは、どんな庭木がいいのか考える方も多いのではないでしょうか。
シンボルツリーを庭に植えるメリット・デメリット、選び方を解説するとともに、おすすめのシンボルツリーを10種類厳選してご紹介します。

この記事で分かること

この記事では、以下のことが分かります。

  1. シンボルツリーを庭に植えることのメリットとデメリット
  2. シンボルツリーの選び方
  3. シンボルツリーにおすすめの常緑樹
  4. シンボルツリーにおすすめの落葉樹
  5. シンボルツリーにおすすめの低木
  6. 鉢植えのシンボルツリーにおすすめの庭木

シンボルツリーとは何?

シンボルツリーとは、家や庭のシンボル(象徴)となる中心的な庭木のことです。
玄関先や庭のメインスポットに植えられて、家の個性や雰囲気を演出し、外観の印象に大きく影響する存在です。また、四季の変化や花・実・樹形を楽しんだり、記念樹(新築・誕生)として長く大切に育てられたりします。
このようなシンボルツリーを選ぶ際は、メリット・デメリットをしっかり押さえて、自分の庭や目的に合った樹種を慎重に検討して選ぶ必要があります。

シンボルツリーの魅力

外観の装飾

モダン、シンプル、ナチュラルなど、住宅のスタイルに合ったシンボルツリーを植えることで、相乗効果により住宅全体の印象が高まります。
ライトアップやマルチング、下草・低木と組み合わせれば、さらに洗練された印象になります。

四季を楽しめる

春の芽吹きや開花、夏の青葉、秋の紅葉、冬の立ち姿など、四季の移ろいを毎日感じられます。花や実がなる樹種を選べば、庭が華やかになり、収穫の楽しみも加わります。
緑の癒し効果により、家の中にいながら自然を感じてリラックスできるはずです。

外からの視線を防ぐことができる

窓の前や庭の境界線に植えることで、通行人や隣家からの視線を効果的に遮ります。高木を選ぶことで、2階の窓への視線対策としても有効です。
フェンスと違って緑が視界に入るため、閉塞感がなくナチュラルな目隠しになります。

環境に良い

庭木が光合成を行い、周囲の空気を浄化してくれます。また、日差しを遮る「天然のカーテン」となるとともに、枝葉からの蒸散作用で周囲の気温を下げて涼しさを生み出します。
窓辺に植えることができれば、冷房効率の向上や遮熱が可能です。

シンボルツリーを庭に植えるデメリット

定期的なメンテナンスが必要

枝が伸びすぎると隣家に迷惑がかかったり、庭の日当たりが悪くなったりします。樹種によりますが、年1〜2回の剪定は必要になるでしょう。
毛虫やアブラムシなどの病害虫が発生し、消毒が必要になる場合もあります。

費用がかかる

シンボルツリーを植えるには、購入時の樹木代、運搬や植栽施工費などの費用がかかり、植栽後に消毒や殺虫剤の購入費がかかることもあります。
生長して大きくなり、剪定や消毒をプロに依頼することになれば、さらに費用が必要です。

シンボルツリーの5つの選び方

植物の種類から選ぶ

植物の種類から選ぶ際のポイントをまとめました。

  • 常緑樹か落葉樹かで選ぶ|安定した景観なら常緑樹、四季の変化を楽しむなら落葉樹
  • 花を付ける庭木で選ぶ|季節のシンボルとして開花を主役にする
  • 実が成る庭木で選ぶ|結実による彩りや収穫を楽しむ
  • 樹形で選ぶ|株立、単幹、横への広がりなどで選ぶ

自分の好みや目的とともに、建物や庭とのバランスや環境を考えることも大切です。

最終成長高から選ぶ

シンボルツリーを選ぶときは、最終的な生長高(大きさ)から選ぶことも重要です。将来のサイズを見誤ると、建物や敷地とのバランスが悪くなったり、管理が大変になったりします。
小さめの庭や玄関横に植える場合は、コンパクトな3m未満の庭木が扱いやすいです。一般住宅で人気なのが3~6m程度で、存在感・季節感のバランスが良いです。
6m以上の庭木は、ダイナミックな存在感があり日陰を作るのにも向いていますが、根や枝のスペースの確保が大変になります。

咲く花の見た目から選ぶ

咲く花の見た目で選ぶと、お庭の印象がぐっと明るくなるのでおすすめです。
花色で選ぶ場合、サクラやハナミズキのようなピンク・華やか系で選ぶと、やわらかく優しい印象になります。ヤマボウシやエゴノキに代表される白花・清楚系は上品でナチュラルです。
ライラックやアジサイの紫・ブルー系の花色は、爽やかでスタイリッシュな雰囲気が生まれます。
花の大きさや咲き方で選ぶケースもあります。大きく目立つ花のモクレンやヤマボウシ、小花がたくさん咲くジューンベリーやエゴノキがポピュラーです。

日の当たり加減など育てやすさで選ぶ

日の当たり加減など育てやすさの基準で選ぶと失敗は少なくなります。樹種によって好む日当たりの加減があるので、庭の環境に合わせて選ぶのが大切です。
日当たりは、大まかに日なた、半日陰、日陰の3つに分けられます。1日6時間以上日が当たる場所は「日なた」、午前中だけ日が当たる・木漏れ日程度でしたら「半日陰」、ほとんど直射日光が入らなければ「日陰」とするのが一般的です。
その他、西日が強い場所は、直射が長時間当たるので葉焼けを起こしやすくなります。風通しが悪いと蒸れて病害虫が発生しやすくなり、水はけが悪いと根腐れの原因になりやすいです。
植える場所の条件に合う庭木を選ぶことで、失敗を大幅に減らすことができます。

虫のつきにくさから選ぶ

虫がつきにくいかどうかで選ぶのも重要なポイントです。
病害虫が少なく育てやすいとされるのは、ソヨゴ、シマトネリコ、アオダモなどです。花や新芽がある時期に注意すれば比較的安心なのは、ヤマボウシ、エゴノキ、ジューンベリーなどになります。
花は美しいのですが、虫害に気をつけたいのがモクレンやハナミズキなどです。予防としては、春~初夏の観察・適度な剪定・防虫ネットの設置が挙げられます。
虫がつきにくくする育て方のコツは、日当たり・風通しをよくする、水やりは根元だけにして葉が濡れないようにする、定期的な下葉の処理・剪定を心がけることです。

常緑樹のおすすめシンボルツリー

常緑樹は、その名の通り一年中緑の葉がついた樹木です。冬でも庭の景観が寂しくならず、美しい葉を一年中楽しめるのがメリットです。また、常に葉が茂った状態なので、外部からの視線を遮る目隠し的な役割も果たします。

常緑樹のデメリットは、紅葉や落葉がないため季節感に欠けることや、冬場も常に葉が茂っているため日当たりが悪くなること、一年中葉が茂りやすいため剪定をしないと内部の風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなることです。また、一年中日陰を作ることから下草が育ちにくいというデメリットもあります。

ソヨゴ

分類モチノキ科モチノキ属(常緑広葉樹・中高木)
原産地日本(東北地方南部以西、四国、九州)、台湾、中国南西部
樹高2~5m

日本の山林の乾燥した場所に自生する身近な樹木です。葉の光沢が美しく、自然で優雅な枝ぶりが魅力で、シンボルツリーとして人気があります。
水やりは根付くまで2ヶ月間ほどは土が乾いたらたっぷり与えますが、それ以降は基本的に不要です。肥料は2月頃、株元から少し離れた場所に有機質肥料(油かすなど)を埋め込んで与えます。
剪定は12~2月に透かし剪定を行う程度で大丈夫です。耐寒温度は-5℃~-10℃程度で、東北南部や長野県などでも越冬可能です。
まれにカイガラムシが発生するので風通しを良くして予防し、発生した場合はブラシでこすり落とすか薬剤を散布します。

常緑ヤマボウシ

分類ミズキ科ミズキ属(常緑広葉樹・高木)
原産地中国南部、ベトナム、ラオスなどの亜熱帯~温帯地域
樹高3~5m

常緑性の高木でシンボルツリーとして非常に人気があります。白い4枚の「苞(ほう)」が花びらのように見え、木を覆うように咲き誇ります。
関東より北や標高の高い地域では、冬に葉が赤茶色くなったり、半分ほど落葉したりすることがあります。
地植えは根付いたら水やりは基本不要ですが、乾燥が続く夏場は根元にたっぷり水を与えてください。肥料は1~2月頃に有機肥料(油かすなど)を寒肥として施します。
剪定は12~2月頃が行いますが、混んだ枝を間引く程度でOKです。
耐寒温度は-5℃~-10℃程度ですが、冷涼な地域では寒風・乾燥対策が必要になります。

シマトネリコ

分類モクセイ科トネリコ属(常緑~半常緑の広葉樹・高木)
原産地日本(主に沖縄)、中国、台湾など
樹高5~10m

一般的にはシンボルツリーとして2~3m程度のものが流通・植樹されますが、放置すると大木化するため、定期的な剪定で樹高を維持管理する必要があります。
水やりは植え付け後2年までは土が乾いたら与えますが、根付いた後は水やりの必要はほぼ不要です。
耐寒温度は-5℃~-10℃程度で、冬の凍結や強い霜は避けるようにします。地域によっては半常緑になることがあります。
生育旺盛なので、剪定は5~9月に間引き剪定や切り戻しを行います。剪定で風通しを良くすることで、病害虫(アブラムシ・カイガラムシ)の予防になります。
肥料は春と秋の生長期に、緩効性化成肥料を控えめに与える程度で十分です。

オリーブ

分類モクセイ科オリーブ属(常緑広葉樹・中高木)
原産地地中海沿岸地方、中近東
樹高2~5m(放置すると10m以上になる)

銀色がかった美しい葉が特徴で、シンボルツリーとして人気です。春に小さな白い花を咲かせ、秋に実を収穫できます。
実を楽しむためには、異なる品種を2本近くに植えるのがおすすめです。
地植えでの水やりは、根付いた後は乾燥に強いので基本的に不要です。ただし、夏場に乾燥が続く場合は水を与えてください。
剪定は2~3月に強剪定、3~7月に間引き剪定や切り戻しを行うのが一般的で、枝が混み合うと病害虫の原因になりやすいため、株の内側まで日が当たるようにします。
肥料は2月または3月、10月頃にオリーブ用肥料を施肥します。
多くの品種で-10℃程度の耐寒性を持ち、品種によっては-15℃まで耐えるものがあります。

フェイジョア

分類フトモモ科フェイジョア属(常緑広葉樹・中高木)
原産地南アメリカ
樹高2~5m

耐寒性(-7℃~-10℃)と耐暑性が強く、丈夫で病害虫にも強いため、シンボルツリーはもちろん目隠し用の庭木としても使われます。
葉は肉厚で、表は深緑、裏は銀白色という美しいコントラストを持ち、5月中旬~6月中旬に咲く赤と白のエキゾチックな花も魅力です。10~11月が収穫の最盛期となるトロピカルな果実も人気です。
実を楽しむ場合は、近くに異なる品種を2本植えるのがおすすめです。
剪定は3~4月が適期で、混み合った枝を間引くのが中心です。肥料は2月に有機質肥料(油かす、堆肥)、6月・10月に速効性の化学肥料か有機配合肥料を施します。
乾燥を嫌うため、水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えます。

落葉樹のおすすめシンボルツリー

落葉樹は、秋から冬にかけて全ての葉が落ち、春に再び新芽を出す樹木です。四季によって風情が変わるため、季節の移り変わりが感じられる庭づくりができます。また、夏は葉が強い日差しを遮り、冬になると落葉して暖かい日差しを室内に取り込めます。常緑樹に比べると葉が薄く軽やかな印象があり、花や実を楽しめる庭木が多いのも落葉樹のメリットです。

落葉樹のデメリットとしては、秋から冬にかけて落ち葉の掃除が大変なことです。また、冬場は落葉して枝だけになるため、目隠しの効果はなくなります。さらに、休眠期以外は生長スピードが早い樹木が多く、定期的な剪定は欠かせません。

ヤマボウシ

分類ミズキ科ミズキ属(落葉広葉樹・高木)
原産地日本(東北以南)、中国、朝鮮半島
樹高5~10m

5~7月に白やピンクの総苞片(花びらに見える部分)を開く、シンボルツリーとして人気が高い庭木です。秋に赤く熟す実(10~11月)は食用になり、紅葉も美しいです。
水やりは根付くまでは土が乾いたらたっぷりと与え、その後は雨水だけで十分ですが、夏場に乾燥が続くときだけ水やりを行います。
剪定は、11~12月の落葉期が適期で、込み合った枝や樹形を乱す不要な枝を根元から間引く程度で十分で、頻繁な剪定は不要です。肥料は1~2月に、緩効性化学肥料や有機肥料(油かすなど)を根元から少し離れた樹冠の下に埋め込みます。
ヤマボウシは常緑ヤマボウシとは違い、耐寒性が強いので関東以北でも越冬可能です。

アオダモ

分類モクセイ科トネリコ属(落葉広葉樹・高木)
原産地日本(北海道~九州)、朝鮮半島
樹高5~10m

日本の山地に自生する丈夫な樹木で、寒さ・暑さに耐えて病害虫も少ないです。初夏に白い小花を咲かせる美しい樹姿からシンボルツリーとして人気があり、成長が緩やかで管理しやすいです。
生長が遅いため、剪定は冬の休眠期に不要な枝を透かす程度で行います。水やりは、根付くまでの1~2年は土が乾いたらたっぷりと与え、定着後は夏場に日照りが続かない限り降雨だけで大丈夫です。
耐寒性は非常に強く、-20℃前後の厳しい寒さにも耐えます。 葉がない冬も、滑らかな樹皮や美しい幹のシルエット、自然な樹形(特に株立ち)を楽しむことができます。
肥料は、1~2月に有機質肥料(油かすや堆肥)を根元に埋めるだけで十分です。

イロハモミジ

分類ムクロジ科カエデ属(落葉広葉樹・中高木)
原産地日本、朝鮮半島南部、中国、台湾
樹高2~5m(放置すれば10~15m)

繊細な枝ぶりは、秋に赤く紅葉することで知られ、カエデの仲間でも特に美しいと評価されています。春の爽やかな緑も鮮やかで、四季を通じて楽しめる庭木です。
乾燥させないように管理するのが健康に育てるコツで、特に夏場の水切れに注意し、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。剪定は、落葉期(12~2月)が適期で、不要な枝を間引く「透かし剪定」で風通しと日当たりを改善します。
病害虫は、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)に要注意で、根元に木くずを見つけたら、穴に殺虫剤を投入するか針金で駆除してください。
耐寒性は非常に高く、冬期は-30℃以上まで耐えることができます。

ヒメシャラ

分類ツバキ科ナツツバキ属(落葉広葉樹・高木)
原産地日本(本州、四国、九州)
樹高3~5m(放置すれば10~15m)

6~7月に小さな白いツバキに似た花を咲かせます。赤褐色の滑らかな樹皮が剥がれ落ちる幹が美しく、自然な雰囲気の庭木やシンボルツリーとして人気です。
和風、洋風どちらの住宅にも合わせやすく、特にモダンな雰囲気やナチュラルガーデンで重宝されます。
乾燥に弱いため、地植えでも夏場の水切れには注意が必要です。剪定は、自然な樹形が美しいため、12~2月に込み合った枝を軽くすかす程度に抑えます。
チャドクガ(毛虫)がつくことがあるため、梅雨明け頃に殺虫剤を散布して防除します。肥料は1~2月(緩効性肥料)、6~7月(有機肥料)の年2回が基本です。
耐寒温度は-5℃程度なので、基本的には関東以西の暖地向きです。

ジューンベリー

分類バラ科ザイフリボク属(落葉広葉樹・小高木)
原産地北アメリカ(カナダ東部からアメリカ中部~南部)
樹高2~5m(放置すれば10m)

春に咲く清楚な花や初夏に実る赤い果実、秋の紅葉など見どころが多く、シンボルツリーとして人気が高いです。果実は甘く、生食やジャム、果実酒に利用されています。
剪定は、自然に樹形が整うため、冬(落葉期)に枯れ枝や込み合った枝を透かす程度で十分です。
根付くまでは土が乾いたら水やりし、その後は基本的に不要ですが、夏場の土の乾きすぎには注意してください。水切れは落果の原因になります。
肥料は、12~3月に寒肥として有機質肥料(堆肥など)、収穫後に化成肥料を与えます。
ジューンベリーは非常に高い耐寒性を持ち、-25℃~-40℃程度の厳しい寒さにも耐えることが可能です。

低木のおすすめシンボルツリー

低木とは、生長しても最大樹高が約3m以下の樹木のことです。根元から枝分かれしやすく、落葉樹や常緑樹のように主幹がはっきりとしていないのが特徴です。低木をシンボルツリーとして選ぶメリットは、あまり大きく生長しないため、落ち葉掃除や剪定などの手入れが比較的簡単なことです。また、最大樹高が約3mまでと低いため、上部に屋根やバルコニーなどの構造物のある場所や狭い庭でも植えやすいこともメリットです。

低木のデメリットとしては、落葉樹や常緑樹に比べるとこぢんまりとしたサイズ感なので、庭のシンボルツリーとしてのインパクトに欠ける点です。

レモンの木

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分類ミカン科ミカン属(常緑樹・低木)
原産地インド北部ヒマラヤ
樹高2~3m

レモンは春から初夏にかけて香りのよい白い花を咲かせ、11月~1月頃にかけて果実を実らせます。樹高があまり高くならず、病害虫にも比較的強いため、狭い庭やベランダで育てやすい果樹の一つです。

温暖で乾燥している地域が原産なため、乾燥に強い一方、やや寒さには弱く、最低気温が-3℃を下回ると枯れる恐れがあります。南関東以西の温暖な太平洋沿岸や瀬戸内海沿岸なら地植えが可能です。

レモンの木は日当たりが良く、北風があたらない暖かい場所を選んで植えつけましょう。水はけが良い場所を好むので、盛り土をして高めに植えるのがおすすめです。

マルバノキ

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分類マンサク科マルバノキ属(落葉樹・低木)
原産地日本(中部、近畿、四国)
樹高1.5~3m

マルバノキは丸みを帯びたハート形の葉が愛らしい、日本原産の落葉性低木です。樹高は1.5m~3mと日本のコンパクトな住宅の庭でも育てやすいサイズな上に、日本原産で日本の気候にあっているため、ガーデニング初心者でも育てやすいのが魅力です。

春になると枝から新芽が芽吹き、明るい緑色のハート形の葉が夏に向けて大きく生長していきます。晩秋には葉が紅葉し、冬の間は落葉するため、季節によって表情が変わる楽しみがある庭木です。

マルバノキは耐陰性もあり、日当たり〜半日陰で育てられます。強い直射日光には弱いため、真夏の西日があたらない場所を選びましょう。乾燥には比較的弱く、水はけと保水性に優れた土壌を好むため、腐葉土をたっぷり混ぜ込んで植え付けましょう。

ドウダンツツジ

ドウダンツツジ 画像
分類ツツジ科ドウダンツツジ属(落葉樹・低木)
原産地日本(関東以西の本州、四国、九州)、台湾
樹高2~3m

ドウダンツツジは、春先にスズランのような小さな白い花を咲かせるのが特徴のツツジ科の庭木です。樹高は自生地でも2~3m程度、庭に地植えした場合は1~1.5m程度と管理しやすいサイズです。

ドウダンツツジは自然樹形では雑木風に育ちますが、刈り込みにも堪えるため、玉仕立てや角仕立てで好みの樹形に仕立てられます。剪定次第で風情が変わり、洋風の庭にも和風の庭にもよく似合います。

ドウダンツツジは日光がよくあたる場所を好む庭木で、日当りが悪いと花つきが悪くなり、紅葉も美しく色づきません。土壌は水はけと水保ちの良い酸性土壌を好みます。細い根を浅く張り、乾燥に弱いため、夏は水切れに注意しましょう。

カリフォルニアライラック

カリフォルニアライラック 画像
分類クロウメモドキ科セアノサス属(常緑樹・低木)
原産地北アメリカ、中央アメリカ
樹高1~2m

カリフォルニアライラックは、春から夏にかけてライラックに似た、鮮やかな青紫色の花を多数開花させる常緑性低木です。花には石鹸のような爽やかな香りがあり、濃緑の葉の色合いも美しい庭木です。

名前の通りカリフォルニアのような温暖で乾燥した気候を好むため、多湿を嫌います。日当りと風通しがよく、水はけの良い土壌に植え付けるのがおすすめです。

カリフォルニアライラックは園芸品種が多数あり、最も広く流通している青花種は「パシフィックブルー」です。その他にも、ピンクの花を咲かせる「パールローズ」、白い花を咲かせる「スノーフルーリー」などが人気です。

スモークツリー

スモークツリー 画像
分類ウルシ科ハグマノキ属(落葉樹・低木)
原産地中国、ヒマラヤ一帯、ヨーロッパ
樹高1.5~2m(矮性品種の場合)

スモークツリーは、初夏に小さな花を穂状にたくさん咲かせる落葉樹です。花は咲き始めは淡緑色、咲き進むと紫色を帯びてきて、見た目がふわふわと煙が漂っているようなため、スモークツリーと呼ばれています。

一般的な品種は樹高が3~5mになりますが、矮性(小型)品種は樹高1.5~2mとコンパクトに育ちます。代表的な矮性品種は、リトルルビー、ヤングレディ、ゴールデンスピリットなどで、小さな庭やスペースでも植えやすく、鉢植えでも育てられます。

スモークツリーは丸みを帯びた卵形の葉も魅力的で、秋には黄色や赤色に美しく紅葉します。ウルシ科の植物なので、かぶれやすい体質の方や肌が敏感な方は、剪定やお手入れの際に樹液に触れると肌がかゆくなることがあるため、注意しましょう。

鉢植えのおすすめシンボルツリー

賃貸住宅や、持ち家でも引っ越しの予定がある場合、鉢植えでシンボルツリーを育てるのがおすすめです。鉢植えなら移動がしやすく、引っ越しの際に思い入れのある庭木を一緒に持っていけます。また、大きく育ちやすい庭木でも、鉢植えで管理することでサイズをコントロールできるため、庭が狭い場合にもおすすめです。

シンボルツリーを鉢植えにするデメリットとしては、根を深く張る庭木や大きく生長する庭木など鉢植えに向かない庭木も多いことです。鉢植えで育てることが庭木の負担となり、枯れてしまうこともあります。また、根詰まりを起こさないように定期的に植え替えする必要があるため、地植えよりも手間がかかります。

ここからは、鉢植えでも育てやすいおすすめのシンボルツリーをご紹介します。

エゴノキ

エゴノキ 画像
分類エゴノキ科エゴノキ属(落葉樹・高木)
原産地日本、朝鮮半島、中国、フィリピン
樹高7~15m

エゴノキは樹高7~15mになる落葉性高木で、日本では雑木林などに広く自生しています。株立ちのエゴノキは、華奢な幹と涼し気な姿が美しく、自然な趣のあるシンボルツリーとして人気があります。また、5月~6月頃には、白い花が鈴なりに開花し、枝からぶら下がるように咲くのも愛らしく魅力的です。

エゴノキは地植えでは大きく育ちますが、剪定をすれば樹高を抑えて育てられます。幹が華奢な株立ちは生長も緩やかなので、鉢植えでコンパクトに育てやすいでしょう。

エゴノキを鉢植えで育てるコツは、基本的には日当たりの良い場所に置き、夏は直射日光を避けて半日陰に移動させます。乾燥を嫌うので水切れには注意し、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。夏場は乾燥しやすいため、1日1〜2回の水やりが必要になることもあります。

シマトネリコ

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分類モクセイ科トネリコ属(常緑~半常緑の広葉樹・高木)
原産地日本(主に沖縄)、中国、台湾など
樹高5~10m

細い幹に繊細で小さな葉が茂る姿が爽やかなシマトネリコは、一年中瑞々しい緑を楽しめるシンボルツリーとして人気があります。地植えにすると大きく育ち過ぎてしまうことも多いのですが、剪定で樹高を低く管理すれば鉢植えでも育てやすい庭木です。

鉢植えでシマトネリコを健康的に育てるコツは日当たりの良い屋外を選んで育てることです。ただし、真夏の強い直射日光は葉焼けの原因になるため、夏は半日陰に移動させるのがおすすめです。また、寒さにはやや弱いため、最低気温が0度を下回る場合は室内に取り込むか、寒風のあたらない場所に移動させましょう。水やりは土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えるのがコツです。

オリーブ

オリーブ 画像
分類モクセイ科オリーブ属(常緑広葉樹・中高木)
原産地地中海沿岸地方、中近東
樹高2~5m(放置すると10m以上になる)

地中海地方原産のオリーブは、銀色がかった緑の葉が美しくおしゃれなシンボルツリーとして人気があります。鉢植えでは、通気性と水はけに優れ、鉢内の温度が安定する素焼きのテラコッタ鉢に植え付けると、庭の素敵なアクセントになります。

鉢植えでオリーブを育てるコツは、苗木の大きさに対して、一回り大きな鉢を選ぶことです。木と根の生長に合わせ、1~2年に1回を目安に、一回り大きな鉢に植え替えましょう。オリーブの鉢植えは日当たりと風通しの良い場所で管理します。地中海原産のオリーブの木は乾燥気味を好むので、過度な水やりは厳禁です。鉢の土の表面が白っぽく乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

シンボルツリーに関するよくある質問

手入れが少ないシンボルツリーはある?

手入れが比較的少ないシンボルツリーには、ソヨゴ、ヤマボウシ、オリーブなどがあります。手入れが少ないシンボルツリーを選ぶコツは以下の4つです。

  • 生長がゆるやかな品種を選ぶ
  • 樹形が自然にまとまるものを選ぶ
  • 地域の気候に合った樹種を選ぶ
  • 最終樹高を確認する

これらを考慮して候補を絞り、その中から自分の好みに合うものを選ぶようにしましょう。

シンボルツリーを植えるのにおすすめの時期はある?

シンボルツリーを植えるのにおすすめの時期は、木への負担が少ない「生育がゆるやかな時期」です。
一番おすすめなのは、初心者でも失敗の少ない春です。根が動き始める前~動き出す頃で、気温が安定して根付きやすいため、安心して植えることができます。
春に次いでおすすめなのが秋です。暑さが落ち着く頃で、冬まで根を伸ばすことができます。翌春以降の生長もスムーズです。

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まとめ

シンボルツリーは、家の外観をおしゃれに演出するだけでなく、家族の思い出とともに生長する存在です。
選び方のポイントは、最終的な樹高や大きさが庭に合うか、日当たりや気候が地域に合う樹種かを確認することです。花・実・葉などの見た目の好みやお手入れの頻度も大切です。
シンボルツリーは長く付き合う庭木なので、見た目とともに育てやすさも重要なポイントになります。